BREXA EDGE、リーグと市場に切り込む“刃” ~D.LEAGUE~

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 日本発プロダンスリーグの「第一生命D.LEAGUE 25-26シーズン」は大詰めを迎えているが、早くも26-27シーズンに向けての動きが発表された。新たに4チームが加わり、20チームによって争われる予定。新チームのうちのひとつ、BREXA EDGE(ブレクサ エッジ)は、ディレクター、エグゼクティブコーチとしてD.LEAGUEに関わってきたakihic☆彡(アキヒコ)がディレクターに就任。オーナー、ディレクター共に参入初年度から完全優勝を目指すと宣言した。

 

 EDGEのオーナー企業BREXA Holdingsは、1997年創業の人材サービス企業だ。山﨑高之代表取締役社長は参入前、D.LEAGUEについて「“大きな可能性を持つプロフェッショナルスポーツリーグ”というもので、ダンスが単なるカルチャーではなく、競技・エンターテインメント・ビジネスとして成立し始めている転換点にある」と感じていたという。

「我々、BREXAグループも2025年7月の社名変更を経て、企業として変革のフェーズにありました。その中で、成長途中の領域で共に価値を創っていくことに意味があると考えていました。D.LEAGUEはまさに“変化の最中”にあり、企業の挑戦姿勢や価値観と強く重なったことを記憶しています」

 

 会社として若年層との接点を強化する施策を模索する中、プロフェッショナルスポーツ領域での協賛や事業参入を検討し、①若年層ダンス人口が増加している②ダンスがカルチャーとして定着し始めている③将来的な市場拡大が見込めることを理由に、D.LEAGUEに目を向けたのだ。

「チームに期待しているのは、単なる勝利だけではありません。大きく3つあります。1つ目は、ダンサーという職業価値の向上です。ダンサーにとってのキャリア形成の境界をなくし、プロアスリートとして生活できる環境を作り、将来的には“1億円プレーヤー”が生まれる世界を目指したいと考えています。2つ目は、ダンサーにおける“成長実現プラットフォーム”の体現です。既に活躍しているスタープレイヤーを集めるのではなく、全国に眠る可能性を発掘し育てる。これはBREXAグループの人材育成そのものでもあります。3つ目は、日本全国に眠っているダンスタレントの掘り起こしです。BREXAグループが持つ全国約200拠点のネットワークを活用し、将来的には『BREXA EDGE』が地方でもダンスができる環境を広げ、全国規模のダンス人材発掘につなげていきたいと考えています。まずはチームと企業を知っていただくことにも注力しながら、初年度から妥協せず、完全優勝を目標に挑戦していきます」

 

 新チームの船頭役にはakihic☆彡が任された。SEPTENI RAPTURES(セプテーニ ラプチャーズ=現・CHANGE RAPTURES)のディレクターを初年度から2季目途中まで務め、22-23シーズンからはCyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)のエグゼクティブ・コーチに就任。4シーズンで9作品をディレクションした。山﨑社長は彼を指名した理由をこう述べた。

「大きく3点あります。1つ目は、ダンス業界における確かな実績と信頼です。競技・表現・育成のすべてを理解している点は、立ち上げ期のチームに不可欠。ダンス業界のレジェンドとして積み重ねてこられた数々の実績に対する確固たる信頼感がありました。2つ目は、人柄です。素晴らしい実績をお持ちでありながら、非常に謙虚でいらっしゃる姿勢です。長期的に持続するチームづくりにおいて最も重要なのは人間性であると考えております。3つ目は、挑戦を楽しむ姿勢です。オファーをした際に『ワクワクした』と言っていただいたことが印象的で、生涯挑戦し続けたいという価値観がBREXAグループのVALUESである『全挑戦、賞賛。』と一致していました」

 

  一方のakihic☆彡は、このオファーを「すごく悩んだ」という。

「(Legitのディレクター)FISHBOYから『コーチとしてディレクションをやってもらえませんか』ということで3年間携わってきました。D.LEAGUEというコンテンツは自分にはすごくマッチしていて、すごくやりがいがあると思っている中で、Legitに対しての想いも自分の中で強かった。今回、BREXAからありがたいオファーをいただき、まぁ正直、自分の中ではすごい悩みました。FISHBOYから『akihic☆彡さんはD.LEAGUEに必要な存在だと思う』と言ってもらい、『Legitで作品をつくってください』と言われた時は、RAPTURESを辞めて1年ぐらいしか経っていなかった。それで“どうなのかな”と思うところもありましたが、FISHBOYからそういう言葉をもらって、ありがたかったので、“やろう”と決めた。だから“もしオレがディレクターとして戻るならば、Legitかな”と思っていました。それくらいチームに対しての想いは強かったんです」

 

 Legitに対する恩や情がある一方で、1人のクリエイターとして、ダンス業界に関わる者として止められない想いもあった。

「Legitは過去にどん底を味わいながら成長し、24-25シーズンで完全優勝することができた。それをつくり上げてきたFISHBOYの姿を隣で見ていて、“オレはこれをできなかったな”と思った時、羨ましかった。“オレもこうなりたかった”と。それでBREXA EDGEからのオファーをいただいた時、“この夢を叶えることがFISHBOYへの恩返しだ”とも思ったんです。自分は渋谷でスタジオをやったりしているのですが、そこにはDリーガーを目指す子どもたちがいる。夢を持つ子どもたちのためにも道をつくっておきたかった。あとは山﨑さんと喋った時に『akihic☆彡さんの夢を叶えていきましょう』と言ってくれた。自分は将来、“ワクワクしていきたい”という気持ちがあるので、それを一緒に叶えてくれるという心強い言葉がめちゃくちゃうれしかったんです」

 

 新チームのダンスジャンルは決まっているのだろうか。akihic☆彡に尋ねると、こう答えが返ってきた。

「Legitで自分がディレクションした作品が“オシャレジット”と言われていたように、そういう感じのテイストが自分の中では得意です。いろいろな部分で美しさだったり、おしゃれさだったりを出すような感じにしたいなと思っています。ただ10戦あったら違う味がちょっとでもしないと、やっぱり飽きがきちゃう。むしろジャンルがないのが、自分らのジャンルなのかもしれない。自分自身もヒップホップをやっていますが、ヒップホッパーだとは思っていない。あくまでもオレはいろいろな音楽のジャンルが好きで、ダンスの全てが好き。それを自分の中にインプットし、アウトプットしたらakihic☆彡というジャンルになっていた。だからこのチームも『BREXA EDGEというジャンルだね』と言われるようになればいいと思っています」

 

 ダンサーは公開オーディションを実施し、集めるという。既に3月末からプロジェクト「JOURNEY TO THE EDGE 」が始動している。akihic☆彡は全国に原石は散らばっているという。
「ジャッジとかを、いろいろやらせてもらうんですけど、“なんだこの子たち!”みたいな子はいっぱいいるんですよ。“なぜ出てこないんだろう”と。オレがRAPTURESのディレクターを務めた時のオーディションで見つけたKANATO。その子が今、Legitとのエース格として毎回ラウンドに出ている。あの子がオーディション来てくれた時もそれを感じました。その時の感覚がずっと残っていて、今だったら例えばインフルエンサー的にすごく有名な子たちをチームに入れるというよりは、新しい原石というか、まだ世に出てない子たちを見つけてあげることが、なんか新しい風を吹かせることができるんじゃないかなと思っています」

 

 ちなみにKANATOに感じたのは「当時は磨けば光るという感覚」だという。
「何よりもダンス力というか音楽の感じ方だったりとか。あとはジャンルが一応ポッピンが主体だったんですが、自分が求めているジャンルに壁をなくすという部分が体現できている子だったんです。なので、“この子はたぶん、このまま磨いていけばもっとヤバくなる”と思い、合格にしました」

 

 D.LEAGUEを「今の若い子たちが輝く場所」と言い、「その子たちを輝かせるために頭を振り絞るのがオレの役目」と自負するakihic☆彡が、オーディション参加者に求めるのは以下の部分だ。

「ダンスが上手いのは当たり前だと思っている。プロリーグなので。プラスアルファ人としての部分を大切にしたい。何事にも否定的じゃない子に来てほしいと思うんです。要は、“これは何々じゃない”とか“これは自分は違う”とか、それをしてしまうと、結構D.LEAGUEのコンテンツの中だと苦しむと思うんですよね。自分は過去に『akihic☆彡のダンスはヒップホップじゃない』とか言われてきた。自分の中では“これが自分だ”と思って貫いたんですよね。でも貫いた先に見えたのが今の世界。他の子たちが言ってることを全部否定して、可能性を閉ざしてしまうと、その先にいけない気がするんですよ。どうしても自分を強く見せたかったりすると、相手のことを否定してしまいがち。そうすることで逆に自分を不利にしてしまうこともありますから。いろいろなものをまず受け入れてやってみて、やっと否定できる時がくる。何もやらずには否定できない。まずは何事にも一生懸命向かえる。そして、メンバーのことを否定しない。『それもそうだよね。自分はこう思う』と、相手の話をちゃんと聞き、自分の意見を言えることが大事。思いやりがあって、否定的じゃない子を求めています」

 

 初年度に向けて、akihic☆彡も山﨑社長と同じく目指すは、完全優勝だという。

「まずはオファーをいただけて、本当に幸せだと思っています。何よりも自分がやらなきゃいけないことは、BREXAという会社を世に広める。そしてBREXA EDGEに入ってくる、まだ見ぬ原石を光らせることがオレの役目だと思っています。まずはそれをやりたい、絶対やる。そして何よりも優勝させることがすごく大切なことだと思う。完全優勝できるようなチームづくりをしていく、ていうか“する”と、ここで断言しておきます」

 チーム名のEDGEは刃を持つ。その切れ味はいかに。akihic☆彡は「ROUND.1に皆さんが引くような作品を持って行きます」と言い切った。リーグの主役へと切り込んでいく気は満々だ。

 

(文/杉浦泰介、写真/©BREXA EDGE)

 

■BREXA EDGEオーディション

◇エントリー期間 3月30日(月)~4月19日(日)

◇主な募集要項

・2026年4月1日の時点で満15歳以上

・ジャンル不問

・Dリーガーとして年間契約が可能な方

・契約期間中に都内近郊に居住可能な方

 

>>エントリー方法など詳しくはこちら

 

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