日本、フィリピンに逆転勝ちで決勝T進出 ~ラクロス女子世界選手権~

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  26日、「日清食品 2026 WORLD LACROSSE 女子世界選手権大会」が東京・ 大井ふ頭中央海浜公園ホッケー競技場で行なわれ、プールDの日本代表はフィリピン代表に9-7で競り勝った。同組のイスラエル代表と共に2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。次戦は27日、イスラエルと1位通過をかけて対戦する。

 

 開幕戦大勝スタートの2日後、日本はフィリピンと対戦した。試合開始は15時半。試合前に雨は止んでいたものの、蒸し暑く、選手たちには酷なコンディションとなった。

 

 先制は日本。第1Q開始早々に北川メガンのパスを受けたジョーンズ萌仁香が内に切り込み、シュートをゴールネットに突き刺した。幸先良くスタートを切ったかに見えたが、その後はフィリピンにニュートラルボール(ルーズボール)を奪われるなどリズムをつくれなかった。

 

 ゴーリーの藤田瑠奈の好セーブもあったが3失点。1-3で第1Qを終えた。フィリピンは初出場ながらアメリカの大学でプレーした選手が数人おり、攻撃の迫力があった。第2Qは河合寧々、細田すず乃のゴールで二度1点差に迫ったが、フィリピンに突き放され、3-6でハーフタイムを迎えた。

 

 第3Q、サッカー元日本代表の中澤佑二氏を父に持つ中澤こころが個人技で得点を奪う。こころの姉・ねがいを起点に、藤井真由、中澤こころとテンポ良く繋ぎ、最後は北川がフィニッシュ。このQで3得点を挙げた日本は、6-7で最終第4Qに入った。

 

 耐える時間が多かった日本だが、最後までスタミナが落ちることなく走り切った。中澤ねがいが自陣でインターセプト。そのままコートを駆け抜け、前線を走る姉へパスを送る。中澤こころはゴーリーとの1対1を確実に決め、同点に追い付いた。

 

 勢いに乗る日本は、ゴール裏からボールを持ち込んだ髙野ひかりが鮮やかなターンでマークを剥がし、ゴーリーの動きを見極めて冷静に決めた。4大会連続出場、34歳のベテランが大仕事。終了間際にもジョーンズが追加点を挙げ、9-7の逆転勝ちで決勝トーナメント進出を決めた。

 

 宮沢明日香HCは「前半は苦しい時間帯が続きましたが、選手たちが頑張ってくれた。最終的にチーム一丸となって掴めた勝利。本当に良かった」と試合を総括。「思っている相手が粘り強く失点がかさんでしまった。ただ、自分たちが強みを発揮できれば、必ず逆転できると信じていた。ハーフタイムに目を合わせて円陣を組み、勝利を掴み取ろう、と。いい流れで後半に入ることができた」と語った。

 

 主将の藤田は好セーブを連発し、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた。フィリピンのシュートは事前の分析通りだったのかを訊ねると、こう答えが返ってきた。
「相手のキーマン、16番のステフ・ラゾ選手はスカウティング通りでしたが私が抑えきれなかった。他の選手がシュートが良かった。スカウティング通りじゃないということを、2戦目でディフェンスも味わうことができ、今後の試合に生かしたい」

 

 ドローキープ率は50%。各Qの開始時や得点後に中央でドロー(ボールを高く飛ばして再開するプレー)は試合の流れを左右する重要なセットプレーだ。序盤、日本は苦戦していた印象だが、後半に修正し、キープできていた。ドロワーの井上果歩は「序盤はファウルを取られることが多かった。後半はあまりファウルを取られない上げ方、かつ安全な方に飛ばすことを心掛け、まわりのみんなと修正しました」と振り返る。
「ドローは全部大事ですが、特に大事な場面で次を考えず、一個の笛に反応するということに気をつけています」
 次戦のイスラエル戦に向け、「イスラエルは同組で断トツドローが一番巧いチーム。手元に集中し、まわりと連係し、いかに取られないかということに重きを置きたい」

 

 宮沢HCは次戦に向け、「失点の部分も改善できるところがある。苦しいゲームが続いたのは、ニュートラルボールを相手に取られたしまった。明日のイスラエルは強い相手。自分たちのスタイルと、ニュートラルボールにこだわって、いいフェンス、いいディフェンスできるように頑張っていきたい」と語った。藤田も「最終戦は気が抜けない試合です。私たちの強みを出し切り、私たちのラクロスで応援していただいている皆さんが盛り上がるプレーできれば、勝ちに近付くはずです。ひとつひとつサボらず自分たちのプレーをしたい」と意気込んだ。

 

(文・写真/杉浦泰介)

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