協栄ボクシングジム(金平桂一郎会長)は7日、日本ボクシングコミッション(JBC)を介して亀田興毅、大毅兄弟との契約解除を求めた合意書案を亀田陣営に送付したことが明らかになった。亀田兄弟の協栄ジム残留の可能性は低く、独立、移籍、海外進出の3つの選択肢に絞られた形となった。
 亀田家と協栄ジムをめぐっては、昨年10月に大毅が世界戦で反則行為を繰り返したことをきっかけに、父・史郎氏がトレーナーを辞任した。これを受け、協栄側はジムで練習することを要求したが、亀田側はそれを守っていなかった。さらに大毅の交通事故騒動が追い打ちをかけ、両者に深い確執が生じた。

 亀田兄弟が独立するためには日本プロボクシング協会に加盟金として1000万円を支払い、加えて経験10年以上の代表者を必要とするため、現実的に困難だ。国内での移籍か、それとも今月17日に興毅の復帰第2戦が内定したと報じられるメキシコなど海外に拠点を移すのか。亀田家の今後の動きが注目される。