7月7日に、日本武道館で開催される「K−1WORLD MAX 2008 World Championship Tournament FINAL8」の記者会見が22日、都内ホテルで行われ、ミドル級トーナメントとともに、ライト級(〜60kg)の試合が行なわれることが発表された。会見にはライト級の大月晴明(AJKF)ら5選手が出席し、試合への意気込みを語った。
(写真:ライト級に出場する3選手。左から大宮司進、大月晴明、上松大輔)
「ライト級は日本・アジアで最も人口が多い最激戦区であり、まだ見ぬ強豪が多数存在するため魅力的だ」と会見に同席したK−1の谷川貞治イベントプロデューサー(EP)は期待を寄せた。「K−1 WORLD MAX」はミドル級(〜70kg)で行われ、2002年の創設時から、魔裟斗(シルバーウルフ)が中心となり人気を集めている。その魔裟斗とともに、今回(2008年トーナメント)ベスト8に名を連ねるアンディ・サワー(シュートボクシング オランダ)やブアカーオ・ポー、プラムック(ポー、プラムックジム)というトップファイターが集結したトーナメントは、高い技術と強烈な個性を生んだ。この度新設されるライト級は、谷川EP曰く「完成形に近い」ミドル級に刺激を与える狙いもあるようだ。

 この日発表されたライト級3カードのうちのひとつは大月晴明×デビット・ドゥージャ(ファウコンジム)。大月は2005年にWPKC世界ムエタイ・ライト級王座を獲得した国内屈指のキックボクサーである。大月はプロ・キャリア9年目で、「今が一番強い。さらに強くなる」と語る34歳だ。キックボクシング戦績26戦22勝4敗18KO、アグレッシブな攻撃が持ち味で、「パンチのタイミングと精度」に自信を持つ。同じくキックボクシング出身のデビット・ドゥージャを相手に、「ここ数年で試合を見て一番驚いた」という谷川EPのお墨付き通りの活躍をみせるか。

 また、同じくライト級の大宮司進(シルバーウルフ)は、戦績100戦以上という経験を持つコンスタンティン・トリシン(キャプテン)に挑む。大宮司は「だめだったらやめるくらいの気持ち。すべてを賭ける」と大舞台を前に並々ならぬ気合が入っている様子だ。ミドル級を牽引する同門、魔裟斗の存在を脅かす、ライト級のエースに名乗りを上げるか。

 さらにライト級から上松大輔(チームドラゴン)×エディ・ユアザパビュチス(トルネード)というカードも組まれた。男性ファッション誌の読者モデルもこなす上松の抜群のルックスに谷川EPも「魔裟斗2世」の期待を込める。だがそれには血の滲むような努力と周囲を納得させる結果が伴わなければならない。「K−1を見てプロ格闘家を志した」という上松は、夢のリングで結果を残せるか。

 また、同日、トッププロとして「K−1」の舞台に立つ前の試験的な意味合いを持つ「K−1 WORLD YOUTH」も開催される。参加資格は10代限定で、高校生年代が出場する「K−1甲子園」の次のステップとして位置づけられる。その舞台に「K−1甲子園」でも活躍した才賀紀左衛門(大誠塾)と共に、卜部弘嵩(西山道場)が出場することが発表された。卜部は谷川EPが「10代で唯一HIROYA(フリー)に勝てる逸材」と太鼓判をおす、将来が嘱望される選手だ。
(写真:「WORLD YOUTH」に出場する2選手。左から才賀紀左衛門、卜部弘嵩)

 そのほかの対戦カードを含めた「K−1WORLD MAX 2008 World Championship Tournament FINAL8」の大会概要は以下のとおり。

「K−1WORLD MAX 2008 World Championship Tournament FINAL8」
2008年7月7日、日本武道館
開場16:30 開始18:00

【対戦決定カード】
<ライト級(60kg契約)ワンマッチ>
大月晴明(AJKF)×デビット・ドゥージャ(ファウコンジム)
大宮司進(シルバーウルフ)×コンスタンティン・トリシン(キャプテン)
上松大輔(チームドラゴン)×エディ・ユアザパビュチス(トルネード)

<K−1 WORLD YOUTH>
才賀紀左衛門(大誠塾)×未定
卜部弘嵩(西山道場)×デニス・テリシャ(チヌック)

<K−1WORLD MAX 2008リザーブマッチ>
アルバート・クラウス(チーム・スーパープロ)×マイク・ザンビデス(Zambidis Club)

<スーパーファイト>
アンドレ・ジダ(ユニバーシダデ・ダ・ルタ)×レミギウス・モリカビュチス(リングス・リトアニア)

<オープニングファイト>
アルビアール・リマ(チーム・スーパープロ)×マーク・ヴォ―ゲル(ゴールデングローリージム)

【既報対戦カード】
<K−1WORLD MAX 2008 FINAL8>
魔裟斗(シルバーウルフ)×ドラゴ(チーム SHOW TIME)
佐藤嘉洋(名古屋JKファクトリー)×ブアカーオ・ポー、プラムック(ポー、プラムックジム)
アンディ・サワー(シュートボクシング オランダ)×ウォーレン・スティーブルマンズ(ボスジム)
城戸康裕(谷山ジム)×アルトゥール・キシェンコ(キャプテン オデッサ)