23日、「DREAM.4」(6月15日、横浜アリーナ)の会見が都内で行われ、桜庭和志(LAUGHTER7)(写真)×メルヴィン・マヌーフ(ショー・タイム)などミドル級グランプリ2回戦の4カードが発表された。
 今回、最も期待されていたのが桜庭対田村潔司(U-FILE CAMP.com)の対戦カード。しかし、この日の会見で発表されたのは田村の欠場という、ファンにとって残念な報告だった。 実は船木誠勝(ARMS)をパウンドで秒殺(1R57秒TKO)したミドル級GP開幕戦「DREAM.2」(4月29日)で、田村は右手中手骨を骨折していたのだ。

「“生ける伝説”桜庭」対「“孤高の天才”田村」。プロレスをバックボーンとするこの日本人対決は、「DREAM」の行なったアンケートでも2回戦のカードとして圧倒的な支持を集めていた。「DREAM」側もこの夢のカード実現に向けて調整を試みたが、「全治2カ月」という診断の結果、諦めざるを得なかった。

 田村の欠場により今回の桜庭の対戦相手はマヌーフとなった。「HERO’S2006 ライトヘビー級準優勝」の経歴を持つマヌーフは、自らの拳に絶対の自信を持つ生粋のストライカー。「DREAM.3」(5月11日)のミドル級GPのリザーブマッチでは、キム・デウォン(チーム ユン)に勝利している。桜庭は田村以上に危険な選手を相手にすることになったのかもしれない。

 一方、会見に臨んだ桜庭は、「ミドル級GP2回戦に出場する桜庭選手」と紹介されると困惑の表情をみせた。「DREAM」は準決勝と決勝が同日開催となっており、優勝するには1日2試合をこなさなければならない。7月に39歳を迎える桜庭にとってはあまりにも苛酷な日程だ。そのため、かねてからトーナメント不参加の立場を主張している。
 本人としてはワンマッチのつもりで今回の参戦を決めたのだろう。会見中も「だまされた」「出ません」「自分もけがをするかもしれない」と否定的な言葉で冗談交じりにトーナメント不参加を改めて強調した。
 果たして6月の横浜アリーナのリングに桜庭は立つのか。ファンにとっては、対戦カード以上に桜庭の今後の動向が気になるところだ。

 そのほか発表された対戦カードは以下のとおり。

「DREAM.4 ミドル級グランプリ2008 2nd ROUNND」
2008年6月15日、横浜アリーナ
開場16:00 開始17:00

【対戦決定カード】
〔ミドル級グランプリ2回戦〕
桜庭和志(LAUGHTER7)×メルヴィン・マヌーフ(ショー・タイム)
ゲガール・ムサシ(team Mousasi / Red Devil International)×ユン・ドンシク(チーム ユン)
ホナウド・ジャカレイ(ブラザ柔術)×ジェイソン・“メイヘム”・ミラー(Team Mayhem Miller)
ゼルグ“弁慶”ガレシック(チーム・トロージャン)×金泰泳(正道会館)

【既報対戦カード】
〔ライト級グランプリ2回戦〕
青木真也(パラエストラ東京)×永田克彦(新日本プロレス NEW JAPAN FACTORY)