日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップ2008は25日、第3戦が行われ、BCリーグチャンピオンの富山サンダーバーズが四国・九州アイランドリーグチャンピオンの香川オリーブガイナーズに5−2で快勝した。富山は1、2回に2点ずつをあげ、序盤で試合の主導権を握ると、先発・小山内大和がランナーを出しながらも要所を締め2失点で完投。後がない大一番で投打がかみ合い、初勝利をあげた。
 小山内、2失点完投勝利(富山1勝2敗、県営富山野球場、1,884人)
香川オリーブガイナーズ   2 = 001010000
富山サンダーバーズ     5 = 22000010×
勝利投手 小山内(1勝1敗)
敗戦投手 金子(0勝1敗)

 2連勝で優勝に王手をかけた香川が、ビジターの地で浮き足だったのか、手痛いミスを連発。逆に後がない富山は何かが吹っ切れたかのように落ち着いたプレーを見せた。
 初回、2死ながら富山は二、三塁と先制のチャンスをつかむと、5番・優士の当たりはライトへフライを打ち上げるも相手守備のミスもあって二塁打に。ランナー2人が返って、富山が2点をリードした。続く2回裏も相手のエラーがらみで2点を追加した富山は、早くも試合の主導権を握った。

 一方、香川も反撃に出た。3回表、1死一、三塁から笠井要一の犠牲フライで1点を返すと、4回表には無死一、三塁と絶好のチャンスを得る。1番・智勝の併殺崩れの内野ゴロの間に1点を返し、その差を2点と縮めた。しかし、6回以降は小山内にきっちり抑えられ、追加点をあげることができなかった。

 3回以降、パッタリと快音が聞かれなかった富山だったが、7回裏、相手エラーで出塁した5番・優士を二塁に置いた場面で7番・藤岡直也がライト前へ。外野からの返球が遅れ、優士が生還。貴重な追加点をあげ、3点リードで最終回を迎えた。

 小山内は先頭打者を出すものの、7番・洋輔を三球三振に仕留めると、続く8番・西森将司をショートゴロに。6−4−3の併殺となり、富山がホームで嬉しい初勝利をあげた。