24日に東京・両国国技館で行われるWBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、WBA世界ライトフライ級暫定王座決定戦の調印式が22日、都内ホテルで行われた。日本人初となる初防衛から4連続KO中の西岡利晃(帝拳)は「いつも言っているとおりKOは狙っていない。期待に応える素晴らしい試合を必ずします」と力強く語った。挑戦者のレンドール・ムンロー(イギリス)は同級1位の実力者。西岡とは同じサウスポーでどんどん向かってくるファイターだ。「12Rだろうと24Rだろうと36Rだろうと、逆に2Rだろうと勝つのは自分」と世界初挑戦でのベルト奪取に意気込んでいた。
(写真:葛西トレーナー(左)と入念に試合用のグローブをチェックする西岡)
 またWBA世界ライトフライ級暫定王座決定戦では、元WBA世界ミニマム級王者のローマン・ゴンザレス(ニカラグア)が2階級制覇を目指して、同級2位のフランシスコ・ロサス(メキシコ)が激突する。アンダーカードでも元WBC世界フェザー級、元WBA世界スーパーフェザー級王者のホルヘ・リナレス(帝拳)が王座奪還に向け、同じく元2階級王者のヘスス・チャベス(メキシコ)と対戦するなど、注目の試合が目白押しだ。「2010年のみならず、近年のボクシング界を代表するイベントとして多くのファンの記憶に残ると思う」と日本ボクシングコミッションの安河内剛本部事務局長も語るように、激戦が期待できそうだ。