ボクシングのWBC世界フライ級タイトルマッチが1日、タイのハジャイで行われ、同級9位の粉川拓也(宮田)が同級王者のポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)に挑戦したが、0−3の判定負けを喫した。これで6月25日にメキシコでの世界戦に敗れた佐々木基樹(帝拳)に続き、日本人男子の海外での世界タイトル挑戦は32戦連続の失敗。粉川にとって悔しい世界初挑戦となった。
 33歳の王者に対し、26歳の挑戦者はスピードを武器に戦った。だが、手数を出すものの、打ち終わりをポンサクレックに返され、主導権を握れない。スタミナの切れた中盤以降は失速し、次々と被弾。ダウンこそ奪われなかったが、大差をつけられた。

 ポンサクレックは同じ宮田ジムの内藤大助が3度目の挑戦で破ってベルトを奪った相手。先輩に続く王座獲得はならなかった。一方、ポンサクレックは、これで対日本人は11勝1敗1分。またも日本人キラーぶりを発揮して、4度目の防衛に成功した。