「やれんのか! 大晦日! 2007」(07年12月31日・さいたまスーパーアリーナ)で行われた三崎和雄(GRABAKA)×秋山成勲(フリー)(当日は三崎が1R8分12秒、KO勝ち)が、ノーコンテストの裁定となったことを受け、秋山とK-1谷川貞治イベントプロデューサーが23日、都内で会見を行った。
(写真:ノーコンテストの結果について「100%納得している」と話した秋山選手)
 秋山は昨年の大みそかに行われたPRIDEの区切りイベント「やれんのか!大晦日!2007」で三崎と対戦、1R8分12秒でKO負けを喫した。
 しかし、フィニッシュとなった三崎からの顔面へのキック時に「四点ポジション(グラウンド)状態にあった」と判断、「やれんのか!」のオフィシャルルール抵触するのではないかとの抗議書を提出した。これを受け、22日、「やれんのか!」実行委員会より「ノーコンテスト」との裁定が下された。
 
 秋山は、「試合後、リング上ではすぐに判断はできなかったが、リングを降りた後で疑わしい事実があるのではないかと思い、2週間以内に(抗議文を)提出できるというルールに基づいて出させてもらった。その結果、ノーコンテストという裁定となったことについては100%受け止めている」と語った。秋山の怪我はまだ完治しておらず、練習再開もまだ未定だというが、「ノーコンテストというのは正直、私も三崎選手もファンも全員がすっきりしない結果。そういう意味ではすっきりさせたい思いはある」と再戦への意欲も示した。

 谷川イベントプロデューサーは三崎の攻撃について「個人的には反則だと思う」としながらも「ノーコンテストという裁定には100%納得している」と語った。続けて、当初より「お互いに背負っているものが大きい。どちらが勝っても負けても、2試合やろう」と「秋山×三崎」の再戦について「やれんのか!」サイドと話していたことを明かし、三崎が新格闘技団体「戦極」旗揚げ戦となる3・5代々木大会に出場することを22日に発表したことについて「『やれんのか!』実行委員会にも伝えていないと聞いている。大きな舞台を利用して次につなげていくことはモラルに反する」「筋を通さずにそういう行動をとると、格闘技界が無法地帯になってしまう」などと話した。「やれんのか!」は一夜限りのイベントであり、三崎が他団体へ出場することは契約上の違反というわけではないという。「三崎選手は良い選手だと思うし、他団体に出るなというつもりはない」としながらも、三崎への苦言ととれるコメントを重ねた。