現地時間2日、イングランド・プレミアリーグ第28節が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(リーグ1位)がノーリッチ・シティ(同12位)を4−0で下した。MF香川真司はハットトリックを達成し、マンUの5連勝に貢献。日本人選手のハットトリックはプレミアリーグ史上初の快挙となった。マンUは5日にレアル・マドリードとの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第2戦をホームで戦う。

 暫定で2位との勝ち点差15に拡大(オールド・トラフォード)
マンチェスター・ユナイテッド 4−0 ノーリッチ・シティ
【得点】
[マンU] 香川真司(45分+2、77分、88分)、ウェイン・ルーニー(90分)
 リーグ戦では昨年9月の第6節以降、ゴールから遠ざかり、ここ4試合は出場機会もなかった。そんな香川が、本拠地オールド・トラフォードに強烈なインパクトを与えた。

 先制ゴールは前半終了間際に生まれた。FWロビン・ファン・ペルシが右サイドからのクロスを落としたボールを、右足アウトサイドで合わせた。香川はリーグ戦22試合ぶりのゴールに笑顔をこぼした。

 2点目は後半32分、カウンターからゴールを陥れた。PA内右サイドに抜け出したMFウェイン・ルーニーがキープして中央へ折り返す。走りこんできた香川が右足でゴール右へ流し込んだ。相手GKの逆をつく冷静さが光った。

 とどめの3点目は43分、香川らしいゴールだった。PA手前でルーニーからパスを受けると、ワンタッチでDF2人を置き去りに。フィニッシュは飛び出てきたGKの頭上を抜いた。今季から加入した日本人MFの大活躍にマンUの本拠地オールド・トラフォードは興奮のるつぼと化した。

 45分にはルーニーがゴールを奪い、4−0の完勝。連勝を5に伸ばした。暫定ながら2位マンチェスター・シティとの勝ち点差を15に広げ、2季ぶりのリーグ制覇に向けて独走状態に入った。

 5日はレアル戦では、マンUは第1戦を敵地で1−1の引き分けたため、0−0の引き分けでもベスト8進出となる。香川は第1戦に先発出場し、チャンスをつくり出した。第2戦ではゴールという目に見えるかたちでチームを勝利に導けるか。