4日、競泳W杯東京大会最終日が東京辰巳国際水泳場で行われた。男子400m個人メドレー決勝で世界水泳選手権2冠の瀬戸大也(ANA)は4分11秒41の大会新で優勝した。2016年リオデジャネイロ五輪400m個人メドレー金メダリストの萩野公介(ブリヂストン)は200m自由形に出場。1分50秒43で予選落ちだった。

 

 瀬戸と萩野--。同い年の2人が明暗分かれた。

 

 世界水泳で200m、400m個人メドレーで金メダルを獲得し、東京五輪代表に内定した瀬戸は凱旋レースだ。エントリーを400m個人メドレーのみに絞った。

 

 現世界王者は他を圧倒した。序盤から独泳状態。ぶっちぎりで優勝した。2位に4秒差をつけた。自己ベストには及ばなかったものの、大会記録を更新する4分11秒41でフィニッシュした。

 

「最低限の目標」に課していた大会新をクリアし、今シーズン最終戦を終えた。

 

 一方の萩野は前日の200m個人メドレーで3位に入り、復帰戦をまずまずの出来でスタートしたかに思えた。しかし200m自由形は全体19位の1分50秒43。予選落ちに終わった。

 

 自己ベストから5秒以上遅れ、日本代表候補入りとなる基準の1分47秒39にも届かなかった。約半年ぶりの復帰戦はほろ苦いものとなった。

 

(文/杉浦泰介)