2020年も多くの方にご愛読いただき、心より感謝申し上げます。

 

 今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定でしたが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、1年延期となってしまいました。このパンデミックにより世界中のスポーツカレンダーは変更を余儀なくされました。

 

 プロ野球は3カ月遅れで開幕。無観客試合で行われるなど異例のシーズンを送りました。セ・リーグは巨人、パ・リーグは福岡ソフトバンクが優勝。2年連続同一カードとなった日本シリーズは、ソフトバンクが4タテで4年連続日本一を達成しました。

 

 MLBはNPBから1カ月遅れでスタートし、60試合のみの開催となりました。ワールドシリーズは名門ロサンゼルス・ドジャースがタンパベイ・レイズを下し、32年ぶりの優勝を果たしました。シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が8勝をあげ、日本人初の最多勝に輝きました。ア・リーグのサイ・ヤング賞候補にノミネートされたものの、惜しくも2位で快挙達成とはなりませんでした。前田健太投手(ミネソタ・ツインズ)もナ・リーグのサイ・ヤング賞レースで2位。日本人投手の活躍が目立ちました。

 

 サッカーJリーグは川崎フロンターレが2年ぶり3度目の優勝を果たしました。4試合を残しての最速優勝、同一シーズン最多の12連勝、最多勝ち点(83)、最多得点(88)など記録ずくめの圧勝劇でした。ベストイレブンには同一チーム史上最多の9人が選出。川崎一筋18年のMF中村憲剛選手の引退に花を添えました。

 

 競馬界では牡馬のコントレイル、牝馬のデアリングタクトが無敗で3歳クラシック三冠を達成。11月のジャパンカップでは、この2頭と芝G1最多優勝を誇るアーモンドアイという世紀の対決が実現しました。ドリームマッチを制したのは、引退レースとなったアーモンドアイ。芝G1最多優勝記録を9に伸ばし、競馬ファンを大いに沸かせてターフを去りました。

 

 来年こそは東京オリンピック・パラリンピックが開催されることを願ってやみません。ラグビーは1月からトップリーグのラストシーズンが開幕。女子サッカーは初のプロリーグ「WEリーグ」がスタート予定です。楽しみな1年となりそうです。

 

 さて、当サイトへの1年間のご愛顧に感謝し、プレゼントを用意いたしました。アンケートにお答えいただいた方の中から、それぞれ1名ずつプレゼントいたします。たくさんのご応募お待ちしています!

 

★プレゼント★

〇空手 清水希容選手(日本代表)サイン色紙

〇柔道 金野潤さん(全日本柔道連盟強化委員長)サイン色紙

〇バドミントン 髙橋礼華さん(リオデジャネイロオリンピック金メダリスト)サイン色紙

〇プロレス 武藤敬司選手(プロレス)サイン色紙

〇プロレス SHO選手(プロレス)サイン色紙

 

〇プロ野球 石川柊太選手(福岡ソフトバンクホークス)サインボール

〇プロ野球 与田剛監督(中日ドラゴンズ)サインボール

 

〇広島カープカレンダー

〇新極真カレンダー

 

 ご希望の方はこちらより、本文の最初に「年末年始プレゼント希望」と明記の上、「2021年、あなたが注目するスポーツまたは選手とその理由」、お名前、年齢、住所、電話番号、希望するプレゼントを明記の上、サイトへのご感想も、お書き添えの上、ご応募ください。当選発表は商品の発送をもってかえさせていただきます。なお、いただいた個人情報はプレゼントの抽選、発送以外の業務には使用致しません。多数のご応募、お待ちしております。

 

※締切:2021年1月4日(月)まで。

 

 年末年始の風物詩、格闘技&サッカー&駅伝 ~年末年始のスポーツスケジュール~

 

★12月31日★

<ボクシング世界戦> 井岡一翔vs.田中恒成 複数階級制覇の日本人対決実現

 

 昨年の大晦日、東京・大田区総合体育館で防衛戦に臨んだ井岡一翔(Ambition)と田中恒成(畑中)の対決が実現した。両者ともに1年ぶりの試合となる。

 

 井岡は日本人初の4階級制覇を果たしたWBO世界スーパーフライ級王者。フライ級から転向した田中は世界最速タイの3階級制覇を成し遂げた。複数階級制覇の日本人対決は初だ。

 

 実績で上回る井岡は「格の違い、レベルの違いを見せる」と語った。これを受け、田中は「直接戦ったらオレの方が強い」と返し、「スピード、パワー、スタミナは負けていない」と豪語した。

 

 現役復帰後は以前より好戦的なスタイルに変わった印象のある井岡。田中戦は「格の違い」を見せるため、序盤から仕掛けるのか。世界戦勝利数は日本人最多の16。経験豊富な31歳が早期決着を焦り、スキを見せれば足元をすくわれる可能性もある。

 

 25歳の田中はスーパーフライ級初戦となるが、減量に苦しんでいたフライ級から階級を上げたことにより、「適正階級」と心配はしていないという。井岡を「日本のボクシングを引っ張ってきたチャンピオン」と称えながらも、自らも勝てば対戦相手と並ぶ4階級制覇を達成する。「この試合に勝って、自分が日本のボクシング界を引っ張っていく」と世代交代を狙う。

 

 果たして王者として新年を迎えるのは、どちらになるのか。目の離せないファイトとなりそうだ。

 

▼LIFE TIME BOXING FIGHT5(東京・大田区総合体育館、15:00~)

 WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者・井岡一翔(Ambition)vs.1位・田中恒成(畑中)

 

★1月1日★

<サッカー天皇杯> 川崎Fが憲剛の引退に華を添えられるか、G大阪が意地を見せるか――

 

 サッカー天皇杯100回大会の決勝が元日、14時40分に国立競技場で行われる。今年の決勝戦の対戦カードはリーグ1位・川崎フロンターレ対同2位ガンバ大阪となった。

 

 天皇杯初制覇を狙う川崎Fは4大会ぶりの決勝の舞台となる。注目選手はサイドアタッカーのMF三笘薫とMF家長昭博だ。

 

 右サイドは家長。強靭なフィジカルと卓越したテクニックでタメを作る説明不要のリーグを代表するベテランレフティーである。

 

 今年、リーグに新しい風を吹かせたのは左サイドの三笘だ。筑波大学卒業1年目ながらの今季はリーグ戦30試合に出場し、13ゴール12アシストと結果を残した。アシスト数はリーグ1位である。柔らかなボールタッチ、巧みなステップで相手DFを翻弄する。左サイドから相手守備網に穴をあけるドリブラーだ。

 

 準決勝ではJ3王者・ブラウブリッツ秋田を三笘の先制ゴールなど2対0で退けた。勢いに乗る新人三笘、百戦錬磨のベテラン家長が構える川崎Fが、どうG大阪守備陣を攻略するのか見物だ。今シーズン限りでMF中村憲剛がユニホームを脱ぐ。クラブの象徴的存在の引退にリーグ、天皇杯の2冠で華を添えたい。

 

 一方、5大会ぶりに決勝にコマを進めたG大阪も黙ってはいない。今季はリーグ戦を2位と好成績でフィニッシュ。リーグ戦であげた20勝のうち、1点差での勝利が15試合。宮本恒靖監督のもと、勝負強さを身に付けている。G大阪のキーマンはDF藤春廣輝、DF高尾瑠、MF小野瀬康介、MF福田湧矢らサイドをケアする選手になるだろう。

 

 相手に強力なサイドアタッカーが存在するため、こちらもサイドの選手に注目が集まるのは至極当然だ。川崎Fアタッカーのテクニカルな仕掛けを粘り強さで防ぎ切り、ボールを奪えば素早く前線にスプリントできるか――。G大阪の勝利のカギは持ち前の運動量になりそうだ。

 

 また、川崎Fには11月25日のリーグ戦第25節で0対5と大敗を喫し、目の前で優勝を決められた。今回は借りを返すいいチャンスでもある。加えて天皇杯準決勝からFW宇佐美貴史が戦線復帰したのは明るいニュース。国内主要タイトルを獲得したのは2015年の天皇杯が最後である。ここでひとつタイトルを獲り、再び“常勝軍団”に返り咲けるか。

 

▼天皇杯JFA第100回全日本サッカー選手権大会(東京・国立競技場、2021年1月1日、14:40キックオフ)


★1月1日★
<ニューイヤー駅伝> 5連覇狙う旭化成、止めるのはトヨタか富士通か

 

 年初を飾る恒例の第65回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)が、新春1月1日に行われる。全国6地区の予選を勝ち抜いた36チームがタスキをつなぎ覇を競う。舞台は群馬県前橋市・群馬県庁前をスタート&ゴールにした、7区間・全長100キロの上州路だ。

 

 今回の注目は5連覇を狙う旭化成とそれを阻止せんとするトヨタ自動車、富士通の3強対決。旭化成は相澤晃、トヨタは服部勇馬、富士通は中村匠吾と五輪代表選手が揃う。中でも注目は旭化成のルーキー相澤だ。

 

 相澤は東洋大4年で出場した今年1月の箱根駅伝で、エース区間・2区で区間新をマークした。旭化成入り後、11月3日の第57回九州実業団毎日駅伝では10.9キロの3区を担当し、区間新記録の30分39秒で走り、チームの逆転勝利に貢献した。また12月に行われた日本選手権・長距離では1万メートルに出場。27分18秒75の日本新記録で優勝を飾った。

 

 鎧坂哲哉、村山謙太、市田孝、茂木圭次郎、村山紘太らの連覇メンバーにスピードに優れる相澤が加入したことで、旭化成の選手層はさらに分厚くなった。昨年は2位トヨタに2分29秒の大差をつけたが、今年の旭化成も頭一つ抜けている印象だ。西村功監督は「厳しい戦いになるが、5連覇をぜひ達成したい」と意気込んでいる。

 

 5連覇阻止の筆頭はトヨタだ。キーマンになるのは今季、DeNAから移籍したビダン・カロキ。五輪と世界陸上の1万メートルで5度の入賞、14年ニューイヤー駅伝で26人抜きの記録を持つカロキの加入によって、インターナショナル区間・2区での躍進が期待できる。他陣営も「今回の2区はトヨタのもの」と戦前から白旗状態である。2区でトップに立ち、序盤からリードを奪う先行逃げ切りが今回のトヨタの戦法だ。

 

 カロキの他、五輪代表のエース服部、1万メートル27分台の窪田忍、西山雄介、青木祐人と旭化成同様に選手層は厚く、5年ぶりの優勝を視野に入れる。

 

 3強最後の一角は富士通だ。過去2回の優勝歴を持ち、今回も五輪代表の中村を筆頭に、全日本実業団1万メートル日本人1位の鈴木健吾、日本選手権5000メートル1位の坂東悠汰、同2位の松枝博輝と実力あるメンバーが揃う。インターナショナル区間・2区を走るベナード・キメリも世界ハーフマラソン9位の実績があり、トヨタのカロキと僅差の勝負が期待できる。

 

 3強の他には東日本予選2位のGMOインターネット、同3位のHonda、19年大会2位の三菱重工(旧MHPS)、20年大会4位のJR東日本らも上位進出をうかがう。なお、年末から年始にかけ大寒波襲来の予報もあり、今回のニューイヤー駅伝は例年以上に厳しいコンディションが予想される。果たして新年最初のレースを制するのは? 号砲は元日朝9時15分に鳴らされる。

 

◆ニューイヤー駅伝出場チーム

◎東日本
富士通、GMOインターネット、Honda、ヤクルト、日立物流、JR東日本、コニカミノルタ、サンベルクス、埼玉医科大グループ、NDソフト、コモディイイダ

 

◎中部
トヨタ自動車、トヨタ紡織、愛三工業、トーエネック、愛知製鋼、中央発條

 

◎北陸
YKK

 

◎関西
NTT西日本、住友電工、SGホールディングスグループ、大阪ガス、大塚製薬

 

◎中国
マツダ、中国電力、JFEスチール、中電工、日本製鉄瀬戸内

 

◎九州
旭化成、三菱重工、トヨタ自動車九州、九電工、黒崎播磨、安川電機、ひらまつ病院、戸上電機製作所

 

▼第65回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)(群馬県前橋市・群馬県庁前スタート&ゴール 9:15分スタート)

 

★1月2、3日

<箱根駅伝> 青学大の連覇か、駒大の13年ぶりVか

 

 新春の箱根路を駆け抜ける東京箱根間往復大学駅伝競走。97回目を迎える今シーズンは下級生の活躍がポイントになりそうだ。

 
 戦前の予想では、連覇がかかる青山学院大学、13年ぶりの優勝を目指す駒澤大学、2年ぶりの王座奪還を狙う東海大学の3強と見られている。だが今年の箱根は青学大と駒大の一騎打ちになると予想する。
 
 青学大のエントリー16人中上位10人の1万メートル平均タイムは28分47秒19。出場21チーム中5位だが、層は厚い。4年生の神林勇太、𠮷田圭太、竹石尚人、岩見秀哉はいずれも箱根経験者。下級生にも原晋監督も大きな期待を寄せているルーキー佐藤一世がいる。
 
 佐藤は全日本大学駅伝対校選手権大会で大学駅伝デビュー。5区で区間賞&区間新と、その実力を証明した。今回はメンバー外となった岸本大紀(2年)が、前回はルーキーながらチームを勢いづける走りを見せた。青学大連覇のためには、佐藤にも岸本級の活躍が求められる。
 
 29日発表された区間エントリーでは𠮷田を1区、竹石を5区、岩見を8区に配置した。吉田と岩見は2年連続、竹石は2年ぶり3度目と勝手知る区間を走る。神林、佐藤は補欠に回ったが、メンバー変更での起用が濃厚だ。
 
 当日のメンバー変更は前回より2人増え、6人(往路、復路それぞれ最大4人)が可能となった。神林、佐藤以外にも前回5区2位の飯田貴之(3年)、同10区5位の湯原慶吾(3年)が控えており、策士・原監督の采配にも注目が集まる。恒例となった作戦名は「絆大作戦」だ。チームの絆で繋ぐ襷リレー。2年連続6度目の箱根制覇を目指す。
 
 対抗馬に挙げる駒大も箱根経験者が揃う。11月に全日本を6年ぶりに制した。出雲全日本大学選抜駅伝競走は中止となったため、今シーズン唯一のタイトルホルダーが駒大だ。箱根で2冠を目指す。エントリー16人中上位10人の1万メートル平均タイム28分26秒81は出場校トップだ。好タイムの目安とされる28分台の選手は11人もいる。
 
 注目は2年生エースの田澤廉。11月の全日本ではアンカーを務め、3位で襷を受けると区間賞の走りで逆転優勝をもたらした。12月の日本選手権・長距離では27分46秒09の自己新記録をマークし、8位入賞を果たした。前回大会は3区で7人抜きの快走。今回は“花の2区”を走る。各校のエースが集う区間は、田澤が日本人学生最速を証明する場となりそうだ。
 
 1区は箱根3年連続の出場となる加藤淳(4年)がエントリー。全日本でトップバッターを任され、区間3位の走りで勢いをつけた。箱根でもいい位置で田澤に繋げれば、13年ぶりの総合優勝が見えてくる。2人のほかに伊東颯汰(4年)、小林歩(4年)、神戸駿介(4年)、石川拓慎(3年)と4人の箱根経験者がいるのも心強い。
 
 駒大はエントリーメンバー1年が5人、2年が4人と下級生が半分以上を占めている。特に1年は鈴木芽吹をはじめ4人が28分台をマークしている。鈴木は9月に日本学生陸上競技対校選手権大会の5000メートルで3位入賞を果たし、全日本では3区5位の好走。エースの田澤を始め下級生の活躍がカギを握る。

 他校に目を向けてもルーキーの充実ぶりが目立つ。順天堂大学の三浦龍司は 7月に3000メートル障害で日本歴代2位の8分19秒37を叩き出した。10月には箱根駅伝の予選会でハーフマラソンU20日本記録を更新した。中央大学の吉居大和は、1万メートル&5000メートルのU20日本記録保持者。東海大の石原翔太郎は11月に全日本で区間賞(4区)を区間新記録で獲得した。
 
 箱根路から世界へ――。将来性豊かな学生ランナーの走りに注目だ。
 

▼第97回箱根駅伝
2日 8:00往路スタート/大手町~箱根・芦ノ湖(5区間107.5km)
3日 8:00復路スタート/箱根・芦ノ湖~大手町(5区間109.6km)

<参加チーム>
青山学院大、東海大、國學院大、帝京大、東京国際大、明治大、早稲田大、駒澤大、創価大、東洋大、順天堂大、中央大、城西大、神奈川大、国士舘大、日本体育大、山梨学院大、法政大、拓殖大、専修大、関東学生連合チーム