アイランドリーグの石毛宏典コミッショナーが、今年限りで退任することが明らかになった。石毛コミッショナーが20日、都内の日本学生野球協会を訪問した際に退任の意向を示し、21日、正式に発表された。日本初の野球独立リーグを四国に立ち上げた功労者は、完全にリーグの役職を退く形となった。
▼42名の新入団選手が決定、愛媛が１月にトライアウト実施
石毛コミッショナーは04年に四国アイランドリーグの運営会社として株式会社IBLJを設立。代表取締役社長に就任した。05年４月にアイランドリーグの開幕を迎えたが、経営面は苦しい状態が続き、07年３月に社長を辞任。リーグのコミッショナー職に専念していた。
今年に入って、石毛コミッショナーは松山市に居を移し、愛媛を拠点に選手の指導などを行っていた。ただ、コミッショナーとしてリーグの表舞台に登場することはあまりなく、事実上、一歩離れた関係になっていた。退任に伴い、リーグでは後任のコミッショナーを設けるかどうか検討中という。
ただ、石毛コミッショナーは依然、株式会社IBLJの個人筆頭株主となっている。株を保有してリーグに対して一定の影響力を保ち続けるのか、それとも売却して完全にリーグから離れる道を選ぶのか。今後の動向が注目される。
「四国アイランドリーグという花壇ができました」
石毛コミッショナーがリーグ開幕戦で行ったスピーチを思い出す。その“花壇”は確実に種を育て、３年間で計11名のNPB選手（育成含む）を生み出した。来春には九州でも新しい種が蒔かれる。しかし、その花が咲く前に創設者は“花壇”を離れる。
＞＞「意見通らなくなった…」IBLJ石毛社長が辞任（07年３月11日付）
＜42名の新入団選手が決定＞ 四国・九州アイランドリーグでは、合同トライアウトで合格し、各球団から指名を受けた38選手のうち、37名の入団が決定したと発表した。入団合意に達していないのは、高知が指名した緒方友登投手。なお、高知は15日に実施したトライアウトの合格者３選手の入団が正式に決まった。
また香川が新たに選手の獲得を発表している。入団するのは加藤博人コーチが熱望していたサウスポー、松居伊貴投手ら３名。このうち新田禎人選手とは練習生契約を結ぶ。これで来季、新たにリーグに挑戦する選手は42名となった（練習生は除く）。香川入りが内定した選手は以下の通り。
香川オリーブガイナーズ＜投手＞
松居伊貴（まつい・よしたか） 左投左打、近江兄弟社高−佛教大、21歳
＜外野＞
笠井要一（かさい・よういち） 左投左打、天理高−天理大、22歳
＜練習生＞
新田禎人（にった・ともひと） 右投右打、英明高、18歳
＜愛媛がトライアウトを実施＞ 愛媛マンダリンパイレーツは来季の新入団選手採用を目的とした独自のトライアウトを来年１月に松山で実施すると発表した。愛媛は今オフ、メンバーの半数を超える14選手がチームを離れたが、合同トライアウトで獲得したのは５名のみ。シーズンを迎えるにあたって、さらなる選手の獲得が必要なことから、今回の開催となった。
トライアウト開催概要【開催日、場所】
2008年１月19日（土）10時〜 愛媛銀行総合グラウンド（松山市）
※グラウンド不良の場合は20日（日）に延期
【応募資格】
2008年４月１日時点の満年齢が17〜29歳までの男子
【応募要項】
１．
愛媛球団公式サイトよりエントリー用紙を印刷
２．エントリー用紙送付先を電話、FAX、mailで球団事務所へ連絡し、郵送にて受取（電話受付は平日のみ10〜18時）
以上いずれかの方法でエントリー用紙を入手し、必要事項（写真添付必須）を記入後、返送先を記入し、80円切手を貼り付けた返信用封筒を同封の上、締め切り日までに必着で郵送してください。
受付後、受験票と詳細案内を返信用封筒にて送付します。
【締切日】
2008年１月14日（月）
【受験料】
5,000円 （当日に持参）
【注意】
・トライアウトの前日までに、高校生は所属都道府県の高野連へ高校を通じて、大学生は所属大学野球連盟へ「プロ野球志望届」を提出してください。
未提出の場合はトライアウトを受験できません。
・四国・九州アイランドリーグはプロ野球となるため、在籍、退団した場合、全日本大学野球連盟傘下の選手として試合出場することはできなくなります（社会人野球は可能です）。
・当日、報道関係者には氏名、出身校などのプロフィールを公開致しますので、ご了承ください。
【申込、問合先】
愛媛マンダリンパイレーツ球団株式会社
〒790-0932 愛媛県松山市東石井６−12−36
TEL 089-914-8192 FAX 089-914-8103
担当：小澤
太陽石油はアイランドリーグのオフィシャルスポンサーです[/color][/size]
◎バックナンバーはこちらから