第31回 カズのいないW杯<Vol.1> 田崎健太 2010年4月9日 第31回 カズのいないW杯<Vol.1>2015-10-05T14:48:31+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 しばしば、人生は自分の意志と関係なく重要なことが決まってしまうことがある。そもそも、ぼくがスポーツを描くようになったのは偶然だった。 ぼくが大学を卒業後入社した出版社は、Jリーグのオフィシャルスポン 続きを読む
第30回 トルシエを追いかけてマルセイユまで<Vol.4> 田崎健太 2010年3月12日 第30回 トルシエを追いかけてマルセイユまで<Vol.4>2015-10-05T14:48:31+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 マニュエルは、用意した紙を急いで広げると、打合せ通り順番に聞いていくよという風にぼくをちらりと見た。「では、トルシエ監督。次の質問をします。日本代表監督時代、あなたは規律を決めて選手をまとめようとし 続きを読む
第29回 トルシエを追いかけてマルセイユまで<Vol.3> 田崎健太 2010年2月12日 第29回 トルシエを追いかけてマルセイユまで<Vol.3>2015-10-05T14:48:31+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 とにかくトルシエに話を聞くことはできそうだと、ぼくは胸をなで下ろした。「地元の記者に、トルシエのことを聞いてみようぜ」とマニュエルは、椅子にふんぞり返って煙草を吸っていた地元記者に話しかけた。「なん 続きを読む
第28回 トルシエを追いかけてマルセイユまで<Vol.2> 田崎健太 2010年1月8日 第28回 トルシエを追いかけてマルセイユまで<Vol.2>2015-10-05T14:48:31+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 出発前日、マニュエルにチームの広報へ電話を入れてもらうように頼んだ。「記者会見は十一時に始まるってよ。2時間あれば着くだろうから、8時半に俺の家を出ることにしよう」 モンペリエからマルセイユまでは、 続きを読む
第27回 トルシエを追いかけてマルセイユまで<Vol.1> 田崎健太 2009年12月11日 第27回 トルシエを追いかけてマルセイユまで<Vol.1>2015-10-05T14:48:32+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 ぼくの仕事は勘違いされやすい。ブラジルやフランス、世界各国好きな場所を気楽に旅しているように思われるらしい。 確かに、日本を空けることは多い。長い年で4カ月、だいたい平均年のうち2、3カ月は国外にい 続きを読む
第26回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.6> 田崎健太 2009年11月13日 第26回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.6>2015-10-05T14:48:32+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 子どもの頃からの憧れの選手という以上に、ソクラテスと話しをすることはぼくにとって楽しみだった。 ぼくは様々な質問をソクラテスに投げかけた。――どうして医学部に行こうと思ったの?「ブラジルの社会を見れ 続きを読む
第25回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.5> 田崎健太 2009年10月9日 第25回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.5>2015-10-05T14:48:32+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 ソクラテスは「ワールドカップは特別な大会だ」と強調した。「ブラジルではワールドカップは情熱そのものなんだ。選手は皆セレソンとしてワールドカップに出ることを夢見る。俺も大会のずっと前から、頭の中はワー 続きを読む
第24回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.4> 田崎健太 2009年9月11日 第24回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.4>2015-10-05T14:48:32+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 ソクラテスは、日本を訪れたことがあった。「六本木は楽しかったね。朝方、六本木のバーで飲んでいたら、1982年のワールドカップのビデオが偶然にスクリーンに映ったことがあった。みんな盛り上がってみていた 続きを読む
第23回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.3> 田崎健太 2009年8月14日 第23回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.3>2015-10-05T14:48:32+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 “フェノメノ”(怪物)こと、ロナウドはこの時、ロナウジーニョと呼ばれていた。「zinho(ジーニョ)」という接尾語をつけると、「小さい〜」とか、「〜ちゃん」と意味になる。逆に「ão(ァオ 続きを読む
第22回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.2> 田崎健太 2009年7月10日 第22回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.2>2015-10-05T14:48:32+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 一気に飲みすぎた……。 トイレの鏡に映った僕の顔は、明らかに赤く酔っていた。無理もない。ソクラテスと、飲み始めて3時間以上が経っていたのだ。 長時間飲み続けることは、僕にとって珍しいことではない。そ 続きを読む