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二宮清純「プロ野球の時間」

第534回 厳しい状況で勝負強さを見せる角中勝也

 昨季のパ・リーグ首位打者で、先のWBC日本代表にも選ばれた千葉ロッテの角中勝也は逆境に強い男である。 2ストライクと追い込まれてからの昨季、打率2割8分7厘は12球団最高(規定打席到達者)。どんな好
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鹿島アントラーズの「至宝」<中編>

「左足のアウトサイドの使い方が抜群に巧いんです」 再度の取材で、都並は驚くべきことを言った。左サイドで働くプレーヤーの左足アウトサイドといえば、タッチラインに向いているのが普通である。その部分を使って
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第589回 五輪招致の切り札に「世界の三浦雄一郎」を

 成熟した大会として高い評価を得た2012年ロンドン五輪・パラリンピック。招致委員会会長を務めたのは、陸上の男子1500メートルで80年モスクワ、84年ロス大会を連覇した世界的な中距離走者セバスチャン
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二宮清純「スポーツのツボ」

第10回 かくして「地域密着」は常識になった(川淵三郎)

 開幕して20年を迎えたJリーグ最大の立役者が初代チェアマン・川淵三郎であることは言を俟たない。 その川淵は、1年目のシーズンが終わった直後に私が行ったインタビューで、将来のリーグ像について、こう語っ
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第588回 「競争」で成長すべき、今後のJリーグ

 Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎(現日本サッカー協会最高顧問)には、リーグ誕生前から折に触れてインタビューを行ってきた。1年目のシーズンが終わった直後だから93年の冬だ。「20年後、Jリーグはどうな
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鹿島アントラーズの「至宝」<前編>

 この15日で20歳となったJリーグを実力面でリードしてきたクラブは、鹿島アントラーズだ。これまで獲得した主要タイトル16冠はJクラブ史上最多である。初のJリーグ王座に輝いたのが、96年。ブラジル代表
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第587回 小橋の「過剰なプロレス」はひとつの到達点

 桃から生まれた「桃太郎」ほど日本人に愛され、親しまれているおとぎ話は他にあるまい。道中で遭遇したイヌ、サル、キジを従え鬼ケ島に鬼退治に行き、颯爽と宝物を持ち帰る。絵に描いたような勧善懲悪の物語である
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二宮清純「スポーツのツボ」

第9回 100分の1秒の呪縛が解ける日

 5月5日のこどもの日。長嶋茂雄&松井秀喜の国民栄誉賞授与式が行われた東京ドームの4万6000人には及ばなかったが、6キロ近く離れた国立競技場にも1万5000人の観客が訪れた。 陸上のセイコー・ゴール
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第586回 ゴルフ界にも残る根本陸夫の“資産”

「これは僕の人生観なんだけどな」。根本陸夫はギロッと目をむき、未熟なインタビュアーの表情が強張っていると見るや、一転、険しい視線を解いて諭すように言った。「人間、墓場には何も持っていくことができない。
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