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二宮清純「プロ野球の時間」

第532回 ダルビッシュ、最強投手への道

 今季からアスレチックスでプレーする中島裕之は、メジャーリーグでダルビッシュ有(レンジャーズ)との対戦を、何よりも楽しみにしている。 年齢は中島の方が4つ上。元北海道日本ハムのエースと元埼玉西武の主砲
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長嶋茂雄とは何だったのか。<後編>

 私はその時の気持ちを、おおよそ以下のような内容で本誌にも書いている。――ミスターは普通のノッカーがそうするように右手でボールをトスしない。左手でトスし、素早くその手でグリップエンドを握るのだが、この
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第585回 100M10秒01・桐生が持つ“ミクロの体感”

 伊東浩司が10秒00を叩き出したのは1998年12月のことだ。バンコクアジア大会準決勝が、その舞台だった。実はフィニッシュ直後のゴールタイマーが示した数字は「9.99」。会場がひとしきり沸いた直後に
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第584回 野球五輪復帰へ、7回制は短絡的

 清原和博が西武からFA宣言した時のことだ。当時、阪神の監督だった吉田義男は、交渉の席で「縦じまのユニホームを横じまに変えるぐらいの意気込みで来ている」と力説して、虎党の一部からヒンシュクを買った。 
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二宮清純「スポーツのツボ」

第8回 アマとプロの双方で頂点に立つ夢(村田諒太)

 金メダルの威光は、かくも凄いものなのか。ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリストの村田諒太がプロに転向した。 転向表明の記者会見会場となった都内のホテルには約100人の報道陣が駆け付けた。テレ
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長嶋茂雄とは何だったのか。<前編>

 長嶋茂雄と松井秀喜。5月5日、日本プロ野球界に偉大な足跡を残した師弟が揃って、国民栄誉賞を受賞する。長嶋は、超高校級スラッガーと騒がれた松井の指名権をドラフト会議の抽選で引き当て、プロ入り後は、付き
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第583回 直視すべき現実、「パニック・オン・ロード」

 チャールトン・ヘストン主演の「パニック・イン・スタジアム」はスポーツ愛好家にとっては“白昼の悪夢”とでも呼ぶべき後味のよろしくない映画である。 とある日曜日。場所はロサンゼルスのメモリアル・コロシア
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二宮清純「プロ野球の時間」

第530回 “野村信者”が授かった「無形の形」 東京ヤクルト・小川淳司監督

 いささか旧聞に属する話だが、12年ぶりの日本一を目指す東京ヤクルト・小川淳司監督は、キャンプ中、元監督の野村克也にミーティングの講師を依頼した。昨秋に続いて2回目の講義だった。 果たして、どんな内容
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第582回 巨人、58年ぶりの勝率7割台への期待と懸念

 プロ野球公式戦のスケジュールは同一球団との3連戦をベースに成立している。3つのうち2つを勝てば勝率6割6分7厘。かなりのハイアベレージだ。 昨季の巨人は3・4月、9勝13敗2分けと出遅れながら、終わ
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