18日、「戦極〜第二陣〜」が有明コロシアムで開催され、「新世代のグレイシー」として注目されたホジャー・グレイシー(ホジャー・グレイシー柔術アカデミー)(写真)は近藤有己(パンクラスism)から見事な一本勝ちをおさめた。敗れた近藤曰く「やわらかく、包み込まれるような」チョークスリーパーを決め、1R2分40秒で試合を終わらせた。
 ホジャーは総合格闘技2戦目にもかかわらず難敵・近藤をあっさり封じてみせた。「戦極」の舞台に現れた新星はグレイシー一族の誇りを胸に頂点までのぼりつめるのか。「一族最強の遺伝子」と呼ばれる男の今後の戦いから目が離せない。

 メーンイベントとなった「親友対決」はジョシュ・バーネット(フリー)がジェフ・モンソン(アメリカン・トップチーム)を3−0の判定で下した。「全く思い通りにならなかった」という試合後のコメントが物語るように、バーネットにとっては強靭な肉体を持つモンソンに最後まで苦戦した末の勝利だった。

 また肺に感染症を患い、約一年半ぶりの総合格闘技のリングとなったケビン・ランデルマン(ハンマーハウス)は川村亮(パンクラスism)と対戦し、3−0の判定で復帰戦を飾った。一方、敗れたものの川村はランデルマンのアグレッシブな打撃を封じ、互角の戦いをみせた。試合後の判定に対する観客のブーイングとランデルマンの川村に対する再戦要求が何よりもその善戦を示していた。
 そのほかの試合結果は以下のとおり。
 
〜戦極.第二陣〜

<第1試合>※ライト級
○北岡悟(日本/パンクラスism)
1R50秒フロントチョーク
×イアン・シャファー(オーストラリア/チーム・シャファー)

<第2試合>※ウェルター級
○マイク・パイル(アメリカ/エクストリーム・クートゥア・ジム)
1R4分52秒三角締め
×ダン・ホールバックル(アメリカ/McVicker’s Martial Arts Academy)

<第3試合>※ライト級
○光岡映二(日本/和術慧舟會RJW)
1R4分15秒チョークスリーパー
×イ・グァンヒ(韓国/Tuhon Jeongsim Gym)

<第4試合>※ミドル級
○ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
3R2分10秒腕十字固め
×佐々木有生(日本/GRABAKA)

<第5試合>※ヘビー級
○中尾“KISS”芳広(日本/TEAM TACKLER)
2R46秒TKO
×BIG・ジム・ヨーク(ニュージーランド/ファイブ・リングス・ドージョー)

<第6試合>※ライトヘビー級
○ケビン・ランデルマン(アメリカ/ハンマーハウス)
3R判定3−0
×川村亮(日本/パンクラスism)

<第7試合>※無差別級
○ホジャー・グレイシー(ブラジル/ホジャー・グレイシー柔術アカデミー)
1R2分40秒チョークスリーパー
×近藤有己(日本/パンクラスism)

<第8試合>※ヘビー級
○ジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー)
3R判定3−0
×ジェフ・モンソン(アメリカ/アメリカン・トップチーム)