12月31日に開催される「Dynamite!! 〜勇気のチカラ2009〜」(さいたまスーパーアリーナ)に「戦極」の選手たちが参戦し、大会を実施することが決まった。戦極は大みそかに「SENGOKU RAIDEN CHAMPIONSHIP(SRC)12」(有明コロシアム)を開催し、北京五輪100キロ超級金メダリスト・石井慧の格闘家デビュー戦をバルセロナ五輪78キロ級優勝の吉田秀彦と行うことが決まっていたが、「Dynamite!!」のリングで同カードを実現させる方向で調整している。今年限りでの引退を表明している魔裟斗のラストファイト(vs.アンディ・サワー戦)とダブルメインで実施する予定だ。
 噂されていた合体が現実のものとなった。「SRC12」は吉田.vs石井戦を目玉に「Dynamite!!」に対抗してイベントを開催することを9月に発表。既にチケットも販売を開始していた。ところが20日、主催者のワールドビクトリーロードが当初、予定されていた有明コロシアムから会場の変更を決定。プレスリリースでは、「好カードが予定されておりますため、現在人気が殺到し、有明コロシアムでは収容しきれない可能性もあり、別の大きな会場を調整中であります」としていた。

 しかし、実際には魔裟斗の引退試合効果で、1枚10万円のVIP席が早々と完売した「Dynamite!!」との差は歴然となっていた。せっかくの石井デビュー戦も地上波テレビでの中継に調整がつかず、他の対戦カードも決まっていなかった。そのため、「Dynamite!!」サイドの谷川貞治FEG代表が1カ月前から今回の合体を水面下で持ちかけていた。今回の「Dynamite!!」では、戦極サイドとDREAMサイドによる対抗戦が実施され、戦極からはライト級チャンピオン・廣田瑞人、フェザー級王者の金原正徳らが参戦する予定だ。DREAM側もライト級覇者の青木真也らが迎えうつ。戦極とDREAMではルールも異なるため、対戦カードを含めた詳細は後日、発表される。