11日、都内で安田忠夫引退試合の対戦カード発表会見が開かれた。2月4日(金)に後楽園ホールで行われる引退興行ではオープニングマッチとして元横綱・曙とのシングルマッチ、メインイベントで大谷晋二郎とコンビを組み、高山善廣・鈴木みのる組とのタッグマッチが行われる。
 安田忠夫といえば“花のサンパチ組”として孝乃富士のしこ名で小結まで昇進した元力士。92年に廃業した後はプロレス界へと転身し、新日本プロレスのマットに上がる。01年には総合格闘技デビューを果たし、大晦日の「INOKI祭2001」ではジェロム・レ・バンナから勝利をおさめた。02年にはIWGPヘビー級王座を獲得するなど、華々しい戦績を残す一方で、ギャンブル癖が災いし、莫大な借金を抱えるなどトラブルメーカーとしても名を馳せた。

 安田が今回引退試合を開催するのは、一大プロジェクトを始動させるためだ。「相撲を自らの手で広めたい」と考える安田が、今後の人生を懸ける舞台として選んだのはブラジルだ。金銭問題などで悪いイメージを持たれている国内よりも、元・小結という相撲ブランドをストレートに表現できる海外で相撲を教えながら力士を育てることが今後の夢だ。

「ブラジルには日系人も多く、相撲に対するリスペクトがある」と引退試合主催者であるSon-God-Cool代表取締役社長の田崎健太は口にする。「安田さんの相撲への愛情は素晴らしく、話しも面白い。安田さんのバックボーンである相撲を(若者へ)教えられないのはもったいない。今回の収益はブラジルへの渡航費と相撲を教えるための費用に充てる」と引退試合の趣旨を説明した。

 安田は「総合格闘技で対戦し、ブラジル人の身体能力の高さを感じている。お世話になった相撲界のために、将来、多くの力士を送り込むことができれば」と意気込みを語っている。

 引退試合では、安田に縁のある選手が参加する。オープニングマッチでは元横綱・曙とのシングルマッチが組まれた。相撲では1勝1敗という対戦成績だが、プロレスでは初顔合わせとなる。メインイベントは「安田記念タッグ」と題されたタッグマッチを戦う。下記の4カード以外にも、安田自身が登場する試合を含め2試合程度増える予定だ。

「日本とプロレスにおさらばします」と銘打たれた一風変わった引退興行。人生の再出発を誓う安田にとってまさに一世一代のリングとなる試合だ。最後の晴れ舞台は来月4日、後楽園ホールで行われる。


安田忠夫引退記念興行「日本とプロレスにおさらばします」
2011年2月4日、後楽園ホール
開場16:00、開始17:00

<オープニングマッチ>
安田忠夫×曙
<第2試合>
嵐&維新力×ヒロ斎藤&長井満也
<第3試合>
田中将斗&佐藤耕平×金村キンタロー&吉江豊
<第4試合、安田記念タッグ>
安田忠夫&大谷晋二郎×高山善廣&鈴木みのる
他 対戦カード未定

■特別リングサイド ¥15000
■アリーナ(東西) ¥7500
■安田忠夫応援シート ¥10000
■スタンドA ¥5000
■スタンドB ¥3000
□チケット購入用アドレス
yasuda.intai0204@gmail.com

e+(イープラス) http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯から)
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード 817-813) http://t.pia.jp/
〔ぴあ店頭販売、セブンイレブン、サンクス、サークルK各店〕
ローソンチケット 0570-084-003 Lコード 35108 http://l-tike.com/