ビーチサッカー日本代表が9月18日から始まる「FIFAビーチサッカーワールドカップ」(タヒチ)に出場する。チームを率いるのは元サッカー日本代表のラモス瑠偉だ。ラモスにとっては4回目のW杯。2005年大会では過去最高のベスト4に導いている。日本は前回優勝国のロシア、パラグアイ、コートジボワールと同じD組に入った。D組の2位以上に入れば、決勝トーナメントに進出できる。果たして、ラモスジャパンは結果を残せるのか。20数年来の付き合いがある二宮清純が訊いた。
二宮: 今回の目標は?
ラモス: ベスト4。ただ、そこに入るのがとんでもなく難しいんです。だから、ベスト4に入れたら、その勢いで決勝にも進出できるんじゃないかな。

二宮: 初戦は前回王者のロシアです。
ラモス: 半端じゃない強さですね。決勝でそれまでW杯4連覇中だったブラジルに12対8で勝ったんですから。あり得ないですよ。

二宮: いきなりヤマを迎えるわけですね。
ラモス: すごく重要になってくるような気がします。ロシアにボコボコにされなければ、自信つけるんじゃないかなと。たとえ負けるにしても初戦でいい試合して、波に乗れればベスト4が見えてくるんじゃないかなと思いますね。

二宮: 2戦目のパラグアイはどんなチームですか?
ラモス: 日本と似たようなサッカーをやります。粘り強いんです。日本も今まで守備は評価されていた。だから、日本と似たパラグアイとやるのは、厄介ですね(笑)。ただ、勝てない相手ではないと考えています。

二宮: 最後のコートジボワール戦は決勝トーナメント進出がかかる重要な一戦になりそうです。
ラモス: そうですね。コートジボワールは全てのプレーで仕掛けてくる。身体能力も高い。ただ、戦術がないんですよ。好き勝手にやっている。

二宮: なるほど。そこにつけ入るスキがあると?
ラモス: 穴が出てくると思います。去年、同じタイプのナイジェリアと戦って5対6で負けましたけど、結構、いい試合はできた。難しい試合にはなると思うけど、何とか2勝して決勝トーナメントに行きたいですね。

二宮: ラモスジャパンには、W杯で活躍して国内のビーチサッカー人気を上げる役割に期待する声もあります。
ラモス: ブラジルでは海に行くとみんなビーチサッカーをやります。青い空、白い砂浜、きれいな海。そして美人なお姉ちゃんいる。それがビーチサッカーです(笑)。「おお!」というようなアクロバティックなプレーも満載。9月7日、8日にはお台場でスイスと親善試合があるので、ぜひ、みなさんに見にきてほしいですね。

<現在発売中の『第三文明』2013年9月号でも、ラモスさんのインタビューが掲載されています。こちらもぜひご覧ください>