“人間風車”の異名をとった元プロレスラーのビル・ロビンソン氏が現地時間3日、心不全のため米アーカンソー州の自宅で死去した。75歳だった。英国マンチェスター出身のロビンソン氏は1968年に来日し、国際プロレスに参戦。ダブルアーム・スープレックスを日本で初披露し、ヒーローとなった。その後、新日本プロレスへ移り、75年12月にはアントニオ猪木が持つNWFヘビー級王座に挑戦。3本勝負で60分時間切れ引き分けとなる名勝負を繰り広げた。76年からは全日本プロレスと契約し、85年限りで現役を引退。以降は指導者となり、99年から「UWFスネークピットジャパン」のヘッドコーチに就任して東京・高円寺で後進の育成にあたっていた。
>>二宮清純「ビル・ロビンソン 肉体の帝王学(小学館『ビッグコミックオリジナル』2001年4月20日号掲載分)