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鹿島アントラーズの「至宝」<後編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 FWの黒崎比差支は言う。「ジョルジーニョがボールを蹴る時、インフロントかインステップかインサイドかを注意深く見るようにしています。要するに味方がシュートしやすいキックは何かということを彼は瞬時に判断
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鹿島アントラーズの「至宝」<中編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

「左足のアウトサイドの使い方が抜群に巧いんです」 再度の取材で、都並は驚くべきことを言った。左サイドで働くプレーヤーの左足アウトサイドといえば、タッチラインに向いているのが普通である。その部分を使って
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鹿島アントラーズの「至宝」<前編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 この15日で20歳となったJリーグを実力面でリードしてきたクラブは、鹿島アントラーズだ。これまで獲得した主要タイトル16冠はJクラブ史上最多である。初のJリーグ王座に輝いたのが、96年。ブラジル代表
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長嶋茂雄とは何だったのか。<後編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 私はその時の気持ちを、おおよそ以下のような内容で本誌にも書いている。――ミスターは普通のノッカーがそうするように右手でボールをトスしない。左手でトスし、素早くその手でグリップエンドを握るのだが、この
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長嶋茂雄とは何だったのか。<前編>

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 長嶋茂雄と松井秀喜。5月5日、日本プロ野球界に偉大な足跡を残した師弟が揃って、国民栄誉賞を受賞する。長嶋は、超高校級スラッガーと騒がれた松井の指名権をドラフト会議の抽選で引き当て、プロ入り後は、付き
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闘将の領域 田坂和昭

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 昨季、大分トリニータはJ26位からの“下剋上”でプレーオフを勝ち抜き、J1復帰を果たした。この立役者は、指揮官の田坂和昭である。現役時代は守備的MFとして、ベルマーレ平塚などで活躍し、日本代表にも選
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「星空の妻に捧ぐ」 上甲正典

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 22日に春のセンバツ高校野球大会が開幕する。出場36校の注目校のひとつは9年ぶりの2度目の出場の愛媛・済美高校だ。指揮を執るのは名将・上甲正典。監督として、宇和島東と済美を春夏合わせて15度の甲子園
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公平性の指揮官 ジョー・トーリ

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 WBCが2日、開幕した。3連覇を目指す日本は、1次ラウンド初戦でブラジルを下し白星スタートした。今大会、日本の最大のライバルになりそうなのがベースボール大国アメリカだ。今回にかける意気込みは、ジョー
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砂の上の王子の告白 戸崎圭太

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 まさに“3度目の正直”だ。7日、JRAが新規騎手免許試験の合格者6人を発表し、大井競馬出身の戸崎圭太にも待ちに待った朗報が届いた。戸崎は2005年、11年度と受験して不合格となっており、3度目にして
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「巨人の星」への道 長野久義

二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

 プロ野球12球団のキャンプがスタートした。今年は3月にWBCが行なわれるため、日本代表候補たちの動向に注目が集まる。昨季日本一の巨人・長野久義もそのひとりだ。長野は、他球団からの指名を2度拒否して、
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