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「正史」にない戦時下の大会

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 今夏の甲子園、松井裕樹(神奈川・桐光学園)という2年生サウスポーが華々しい奪三振ショーを演じた。4試合で、取りも取ったり68奪三振。大会史上3位にランクインした。ちなみに1位は現在、タレントとして活
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商業五輪の中心人物の実像

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 ロンドンの次、つまり2016年夏季五輪はブラジルのリオデジャネイロで開催される。言うまでもなく南米初だ。20年大会の開催地は来年9月、アルゼンチンのブエノスアイレスで決定するが、東京、マドリードとと
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反骨の女子柔道家の生涯

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 針になるな、ハンマーになれ――。この言葉を胸に反骨の人生を生きた女子柔道家がいる。ラスティ・カノコギ。「女子柔道の母」と呼ばれている。彼女がいなければ、女子選手が五輪の畳に上がる時代の到来は随分遅れ
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芸人の目で一国の姿描く

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 イランで最も人気のあるスポーツと言えばサッカーだ。アジア杯での3度の優勝は日本の4度に次いで2位タイ。W杯出場をかけても日本とイランは何度も死闘を展開した。ちなみに日本が初めてW杯出場(1998年フ
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真のリーダーの器 問う

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 8年間で4度のリーグ優勝を達成した落合中日。落合博満前監督の右腕としてチームを支えたのが著者である。文字どおりの「参謀」だった。すなわち本書は「参謀」の視線によるリーダー論である。「責任はオレが取る
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“生き証人”が語る舞台裏

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 著者は現役、監督と計43年間にわたってプロ野球のユニホームを着た文字どおりの“生き証人”だ。球界の舞台裏にも精通している。他球団の出来事についても感想を述べているが、やはり自らが当事者であった「重大
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札幌五輪で「宣伝効果」狙った台湾

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

「飛んだ。決まった」。そう口にしながら中腰になって両手を水平に広げる。金メダルを獲った笠谷幸生の着地を真似したのは私だけではあるまい。転倒しながらも愛くるしい笑顔を振りまき続けたジャネット・リンの演技
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「盟主」巨人の覚悟を問う

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 酒場で「オレはG党だ」とか「私はアンチ巨人」とかワイワイ騒いでいた時代、プロ野球は娯楽の王様だった。それゆえ<巨人軍とは何だろう>と大上段に振りかぶられても読む側に抵抗はない。<それは、日本のプロ野
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「三方一両得の裁き」に納得

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 将棋の名人戦が毎日新聞社と朝日新聞社の共催となったのは2007年度からだ。毎日単独開催から共催に至るまでのゴタゴタは記憶に新しい。日本将棋連盟と両者との契約期間は5年で、今年3月末で切れる。 193
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日本の指導者に足りぬもの

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 著者は日本代表コーチや協会の技術委員長も務めた日本サッカー界屈指の理論派である。前日本代表監督・岡田武史の懐刀としても知られている。このほど中国・杭州緑城の監督に就任した岡田の要請を受け、ヘッドコー
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