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古い価値観に縛られず

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 本紙に「領空侵犯」というインタビューシリーズがある。企業経営者が大相撲の改革について語ったり、エンジニアが福祉について論じたりする、いわば非スペシャリストによるオムニバスだ。これがおもしろい。2月7
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スリリングで機知に富む提言

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 副題に「アーミテージ・ナイ緊急提言」とある。親日派で知られる元米国国務副長官リチャード・アーミテージと知日派の政策通ジョセフ・ナイの縦横無尽の語らいは、まるで上質のフットボールゲームの試合を見るよう
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横浜黄金期のマネジメント

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 3年連続最下位とどん底に沈む横浜ベイスターズ。このオフには身売り話も飛び出し、今では球界のお荷物のような扱いを受けている。 そのベイスターズにも輝ける時はあった。1998年、自由奔放な野球で38年ぶ
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強さの秘密、原点を愚直に実行

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 巨人論や阪神論は掃いて捨てるほどあるが中日について本格的に論じた著作は珍しい。名古屋を中心とする東海地方では圧倒的な支持を誇る中日だが、全国的に見れば巨人や阪神の敵役といった位置づけだ。 しかし近年
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海底は「宝の隠し場所」

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 日本の国土面積は約38万平方キロメートル。これは世界61位である。ところが排他的経済水域と領海を足した面積は447万平方キロメートル。一気に世界で6位に躍り出る。これで驚いていてはいけない。海の深さ
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元専属料理人、実相伝える

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 著者は閉ざされた独裁国家・北朝鮮の実相を最もよく知る日本人である。10年以上に渡って専属料理人として金正日総書記に仕え、後継者とされる正恩氏の遊び相手も務めた。ロイヤルファミリーの裏の裏まで知り尽く
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角界支える横綱の声

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 横綱・白鵬は秋場所を4場所連続全勝優勝で飾り、連勝記録を62にまで伸ばした。順調に白星を重ねれば九州場所の7日目には「昭和の角聖」双葉山が持つ69連勝の大記録に肩を並べることになる。宿敵・朝青龍が引
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国家思想を確認する情報源

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 切手はメディアである――。それが郵便学者である著者の一貫した主張だ。原則として国家が切手を発行する以上、時の政権の主義主張が反映されるのは当然のことだ。逆に言えば国家意思を確認する上での貴重な情報源
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「突破」「破壊」の人物像に迫る

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 「残念ながらお会いすることができなかった」。参院戦惨敗後の菅直人首相の発言だ。無役の議員が一国の宰相に対して言っているのならわかる。真実はその逆だ。素朴な疑問だが、こんな国、他にあるのだろうか。こう
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「そのうち治るさ」に潜む危険

二宮清純「本はともだち」(第3金曜更新)

 「健康寿命」なる専門用語を初めて知った。世界保健機関(WHO)によれば平均寿命から介護が必要になってしまった期間を差し引いたものだという。 仮に80歳まで生きたとしても70歳で要介護になれば、「健康
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