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勝敗はどうでもいい。チームの哲学が見えない

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

目の覚めるような一撃、という表現があるが、山口の同点弾ぐらい、この表現にふさわしい一撃はなかった。言うまでもなく素晴らしいシュートではあったが、それ以前に、試合が信じられないほどに退屈だったからである
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勝敗はどうでもいい。チームの哲学が見えない

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 目の覚めるような一撃、という表現があるが、山口の同点弾ぐらい、この表現にふさわしい一撃はなかった。言うまでもなく素晴らしいシュートではあったが、それ以前に、試合が信じられないほどに退屈だったからであ
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早実、なでしこ……「物語」持つチームは強い

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 7月下旬の10日間、高校野球の地方予選を取材した。フリーのライターになって20年、甲子園で取材をしたことはあっても、地方大会を1回戦から取材するとなるとさすがに初めてのこと。頭では理解しているつもり
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「新国立」志なき建設では無用の長物に

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 新しいものは古くなるが、いいものは古くならない。スタジアムとはそういうものだとわたしは信じている。こう言い換えてもいい。ドーム球場は古くなるが、甲子園は古くならない――。 甲子園が完成した大正13年
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男子が振るわない理由は「層の厚さ」

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 素朴な疑問だった。「女子はあんなに頑張ってるのに、なぜ男子は勝てないんだ?」 大学を卒業して配属されたテニス雑誌の編集部。サッカーしかやったことのなかった人間にはわからなかった。巷の大学生は男女問わ
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米国の復讐は五輪で終わっていなかった

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 見誤っていた。 3年前のロンドン五輪決勝で敗れたことで、すでにリベンジを食らったような気分になっていた。王者は米国。自分たちは挑戦者――わたしはそう思っていたし、おそらく、なでしこの選手たちもそう考
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広がる放送権料格差……日本の対策はいかに

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 先日、ドイツのキッカー誌に興味深い……というか、かなり衝撃的な記事が掲載されていた。 テレビ放送権料にまつわる記事である。 プレミアリーグの放送権料がすさまじい勢いでの高騰を続けていることは、当然の
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“熱狂なき8強”日本人の意識変えた「なでしこ」

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 野茂英雄がメジャーへの挑戦を明らかにした時、誰よりもその未来に対して悲観的だったのは日本人だった気がする。日本人が通用するはずがない――という思い込みは、手の施しようがないほど根深く巣くっていた。ほ
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ただ寂しくて情けないハリルJAPAN「埼玉の悪夢」

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 シンガポールで最大の発行部数を誇る「ストレイツ・タイムス」の電子版によると、日本のシュートを止めて止めて止めまくったGKイズワン・マフブッドは、試合後に一言、「ミラクル」とつぶやいたという。サッカー
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初戦の相手がカメルーンでなかったのは吉兆か

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 怪鳥のごとく舞い上がったオマン・ビイクが、非常識なほど高打点からのヘディング・シュートを見舞った。コースは甘く、強さもなかったが、しかし、通常ではありえない角度からのシュートは、GKネリー・プンピー
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