何をもって「面白い」というかは人によって意見が分かれるのがサッカーというもの。それは重々承知しているが、しかし、今年のJリーグは面白い。 第10節ではC大阪対鹿島が凄かった。ホームのセレッソが攻める。ゴ […]
メディアでは「異例のお願い」として取り上げられた、W杯本大会決定翌日の森保監督のコメントを覚えていらっしゃるだろうか。 「日本中の関心事としていただくことがピッチ上での選手のエネルギーとなる。メディアの皆 […]
むかしむかし、というか、そんな昔でもない、というか、いまでも時折見かけてしまうというか、とにかく日本のサッカー界には、古来より受け継がれてきた「前から流しシュート」という練習法があった。 ボールを持った […]
10年ぶりにキャンピングカーを借りて西日本を周遊している。 子どもの卒業旅行を兼ねて、ということなので、できる限りの名所を巡っているのだが、改めて外国人旅行客の多さに驚かされている。 前 […]
たった4年前、アジア最終予選を戦っていた日本代表に向けられていた関心は、突き詰めて言えば、突破できるか否か、だけだった。 誰も、少なくともわたしは、FIFAランクのことなんて考えていなかった。本大会でポ […]
エクアドルの方には申し訳ないが、“ガラパゴス”という言葉を使う際のわたしは、どこかに自虐を帯びていた。日本でしか通用しないもの。世界から取り残されたもの。そんな意味合いを感じながら使っていた。 つまり、 […]
日本のメディアは、ファンは甘い。だから、強くならない。ずっとそう思い込んできた。確かに、ミスをすれば厳しく叱責される世界と、なんとなく許されてしまう世界では、最終的な完成形に違いが出てきて当然。極論すれば、日本は間違っ […]
「ヨソの子とゴーヤーは育つのが早い」とは博多華丸・大吉さんがネタの中によくはさむ決まり文句のひとつだが、確かに、他人の子供の成長具合は自分の子供よりも見えやすいしわかりやすい。ただ、ヨソの子を見て、自分の子供の成長を改め […]
テニス界では有名な逸話。 「日本には国枝がいるだろ」 一人の日本人記者から、日本に世界的なテニス選手がいない理由を問われたテニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラーはそう答えたという。最終 […]
辛口評論で知られる我が日系ブラジル人の師匠だが、実は、「絶対に批判はしない」と決めている対象がある。それは、高校生。あるいは、アマチュア。 「アマチュアはね、自分の楽しみなの。プロは仕事。楽しみでやってる […]
ここ数年、わたしがJで注目する監督と言えば、町田の黒田監督だった。世界を見渡してもなかなか例のない高校教師からの転身が、どんな波及効果をもたらすのか。正直なところ、その影響は想像していたよりもはるかに大きく、その効果が […]
FIFAなどによって設立された研究・教育機関「CIES」の調査によると、各国リーグにおける20歳以下の選手の出場時間の割合が、Jリーグは世界50カ国の中で2番目に低いのだという。さまざまな原因はあるのだろうが、そのひと […]
イチローが米国でも殿堂入りを果たした。ただただ驚嘆するしかない。彼が海を渡ったのは、日本人のメジャーに対する物差し、あるいは米国人の日本人に対する見方が「通用するか否か」の時代だった。活躍できるか以前に、試合に出られる […]
阪神淡路の大震災から30年が経った。正直、ちょっと狼狽している。 住んだこともある街が見舞われた大災害ということもあって、わたしの中の記憶はいまだ比較的鮮明である。狼狽……というか、少し愕然としてしまっ […]
初めてサッカーを面白いと思ったのは、W杯ではなかった。浦和南対静岡学園。第55回高校サッカー選手権決勝。いつ果てるとも知れる凄まじい点の取り合い。5-4で試合が終わったとき、テレビの前で放心状態だったことを思い出す。 […]
スポーツは国境を越える。いがみあっている国同士が、同じ競技に熱狂するのは、決して珍しいことではない。 ただ、個人の人気が国境を越えるのはもう少し難しい。過去、日本のスポーツ界は数多の国民的英雄を生み出し […]
代表チームたるもの、どんな試合、どんな大会であっても勝利を目指すのは言うまでもない。ただ、24年の終わりにさしかかって思う。 もしアジア杯で日本が優勝していたら、今年の印象はどうなっていただろうか。 & […]
移籍にまつわる話というのは、ミュンヒハウゼン男爵に話を聞くようなもの、と自分に言い聞かせている。ありそうでなさそうなホラ話。実際のところはもう少し信憑性は高いのかもしれないが、現実寸前にちゃぶ台返しがあるのもこの世界。 […]
24年のJ1も残り1節、10試合となった。昨年は最終節を待たずに神戸が優勝を決めていたが、今年はまだ3チームに優勝の可能性が残り、かつ、3チームが降格の危機に直面している。 しかも、優勝、もしくは残留を […]
カンプノウに白い巨人を迎え撃つバルセロニスタ。ボンボネーラでリーベルを待ち受けるボケンセ。カトリック対プロテスタント、あるいはケルト対アングロサクソンという側面も持つ、セルティック対レンジャーズも凄かった。代表チームの […]
試合前の国歌吹奏。中国人が君が代にブーイングを浴びせたのはこれが初めてではない。その醜悪さでいったら、20年前、ジーコを憤慨させたアジアカップのときの方が上だった。 ただ、あのとき、中国人の蛮行を問題視 […]
サンドロ・ヒロシ、ホドリゴ・タバタという名前をご存じの方が、どれだけいらっしゃるかどうか。 彼らは、日系ブラジル人である。そして、W杯日韓大会前後に、日本代表入りが取り沙汰された選手だった。ラモスや呂比 […]
最近ではほとんど聞かなくなった。 曰く、日本のサッカーには想像力が足りない。曰く、日本人選手の闘う力は凄いが、知性が感じられない。 目にするたび、耳にするたび、胸が痛んだ。返す言葉もなか […]
衰退。失業。退屈。それが、30年前の英国人が考えた、外国人から見る英国のイメージだった。そこに「危険なサッカー場」という項目を付け加えれば、わたしにとってのかつての英国のイメージも完成する。 だが、若い […]
阪神ファンとしてのわたしが、“アレンパ”を諦めたのは、9月23日の巨人戦だった。前日は才木で1-0。ここで連勝を決めれば勝ったも同然。そう意気込んで迎えた試合で負けた。現場の選手たちのきもっちはわからないが、少なくとも […]