第230回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.16~ 田崎健太 2021年3月12日 第230回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.16~2021-03-12T14:14:43+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 取材が必須であるノンフィクションの書き手にとって、取材費の調達は永遠のテーマである。 きちんと取材ができる、そして売り物に足る原稿が書けることは前提条件に過ぎない。職業作家として継続していくには、金 続きを読む
第229回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.15~ 田崎健太 2021年2月12日 第229回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.15~2021-06-17T15:47:36+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 暑い。飛行機のタラップを降りたとき、要田勇一は思わず呟いた。太陽の光は暴力的で、日本よりも近くにあるのではないかと錯覚するほどだった。湿気を含んだ熱く、重い空気が躯にのし掛かってくるのを感じた。 パ 続きを読む
第228回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.14~ 田崎健太 2021年1月8日 第228回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.14~2021-01-08T16:23:16+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 ぼくが南米大陸の内陸部にある小国、パラグアイを初めて訪れたのは、1998年5月のことだった。前年の1997年6月からサンパウロを拠点に、バックパックを背負って、フランス領ギアナ、ガイアナ、スリナムと 続きを読む
第227回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.13~ 田崎健太 2020年12月11日 第227回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.13~2020-12-11T11:37:46+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 2002年、要田勇一の所属していた静岡FCは東海社会人リーグで優勝、JFL昇格を賭けて全国地域リーグ決勝大会に進出した。富山で行われた第一ラウンドを勝ち抜き、11月22日から大阪の鶴見緑地運動公園で 続きを読む
第226回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.12~ 田崎健太 2020年11月13日 第226回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.12~2020-11-13T11:19:59+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 部屋の受話器を取ると、「おう、俺だ、納谷だ」という、だみ声が聞こえてきた。 まだ日は昇っておらず、窓の外は真っ暗だった。納谷とはいったい誰だ。そんな知り合いがいただろうかと要田勇一は首を傾げた。そも 続きを読む
第225回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.11~ 田崎健太 2020年10月9日 第225回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.11~2020-10-09T13:06:04+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 2002年1月、日本人留学生のコーチでもあった、リチャード・モワールの手配により、要田勇一はデポルティーボ・ラコルーニャのBチームの練習に加わることになった。「(デポルティーボの本拠地であるリアソル 続きを読む
第224回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.10~ 田崎健太 2020年9月11日 第224回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.10~2020-09-11T15:08:35+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 2002年1月13日の夜――。 ぼくは要田勇一と共にスペインの北西部、ガリシア州のラコルーニャのバールにいた。日曜日の夜ということもあり、店内はがらんとしており、テレビにレアル・マドリード対バレンシ 続きを読む
第223回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.9~ 田崎健太 2020年8月14日 第223回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.9~2020-08-14T19:24:24+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 2002年1月10日、東京は朝から冬の青い空が広がっていた。ぼくは成田空港からフランクフルト行きのルフトハンザに乗った。正月明けの客たちだろうか、ほぼ満席だった。フランクフルトで飛行機を乗り換えてマ 続きを読む
第222回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.8~ 田崎健太 2020年7月10日 第222回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.8~2020-08-13T14:06:46+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 2000年シーズン、横浜FCは2年連続でJFLを優勝し、J2昇格を決めた。背番号10を与えられた要田勇一は10試合出場、3得点という成績だった。 シーズン終了後、要田を重用していた監督のピエール・リ 続きを読む
第221回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.7~ 田崎健太 2020年6月12日 第221回 オシムに愛された男 ~要田勇一Vol.7~2020-06-15T11:31:22+00:00 田崎健太「国境なきフットボール」 1999年3月、要田勇一が東京行きの準備をしていたとき、ヴィッセル神戸でチームメイトだった神野卓哉から連絡があった。 70年生まれの神野は修徳高校から、横浜マリノスの前身となる日産自動車サッカー部に 続きを読む