4日、コンサドーレ札幌の“ゴン”ことFW中山雅史が現役引退を発表した。11月24日のリーグ第33節で後半45分から今季初出場し、自身のJ1最年長出場記録を更新(45歳2カ月1日)していた。
 中山は藤枝東、筑波大を経て1990年にヤマハ発動機(現磐田)に加入した。94年にJリーグへ参入したチームで、中山はエースとして活躍。明るいキャラクターでファンから絶大な人気を得た。98年シーズンにはリーグ戦4試合連続ハットトリックを達成し、ギネス記録として認定された。3度の年間優勝を経験し、リーグMVP1回(98年)、得点王2回(98、00年)、ベストイレブンには4度選出(97、98、00、02年)されるなど、磐田の黄金期を支えた。2010年に磐田から札幌へ移籍したものの、両ヒザの負傷が響き、ほとんど出場機会がなかった。
 日本代表でも中心選手として活躍し、94年米国W杯アジア最終予選では“ドーハの悲劇”を経験した。98年フランスW杯では、グループリーグ最終戦(対ジャマイカ)で日本のW杯初ゴールを記録。02年日韓W杯のメンバーにも選出された。
 プロ19年間の通算成績は、J1・355試合出場、157得点(最多記録)、J2・12試合出場、0得点。日本代表・53試合出場21得点となっている。