19日、Jリーグは事務局で理事会を開き、JFLで2位を確定させたカマタマーレ讃岐の条件付きでのJ2入会を承認した。讃岐は今季のホーム平均入場者数が3000人を上回ればJ2最下位・ガイナーレ鳥取(J2)とのJ2・JFL入れ替え戦の出場権を獲得。入れ替え戦で勝利すればJ2入会が認められるが、入場者数と入れ替え戦勝利のいずれかをクリアできなかった場合はJ3に入会する。鳥取は入れ替え戦で敗れれば、J3に降格する。また理事会では来年度から12チームで始まるJ3に9クラブの入会を認め、J3特別枠に22歳以下の若手選抜チームが参加することも正式に決まった。そして残る1枠を争うグルージャ盛岡(東北1部)、レノファ山口(中国)、アスルクラロ沼津(東海1部)へのJ3ライセンス交付を発表。全国地域リーグ決勝大会決勝ラウンドに進出したグルージャ盛岡(東北1部)を最優先に入会審査を行い、盛岡が合格しなかった場合は、山口、沼津の順で審査を行う。
 讃岐が、条件付きでの“飛び級”を承認された。条件は今季の本拠地平均入場者数3000人、J2・JFL入れ替え戦での勝利だ。
 讃岐の今季におけるホームの総入場者数は現在、4万9528人。平均3000人をクリアするためには、24日の今季最終戦で1472人以上を動員しなかればならない。ただ、前回のホーム開催試合で2879人が訪れていることを考えれば、ノルマ達成は可能だろう。

 問題は鳥取との入れ替え戦だ。ホーム&アウェーの大一番に勝利しなければ、来季のJ2入会はできない。讃岐・熊野實社長はクラブ公式HPで次のようなコメントを発表した。
「入れ替え戦には、県民の皆様、ファン、サポーターの皆様をはじめ選手、監督、コーチなどのスタッフ、フロントが一丸となってともどもに、全力を挙げて、戦って、ぜひともJ2昇格を目指していきたい」

 J2では同じ四国の愛媛FC、徳島ヴォルティスが戦っている。そこに讃岐が加われば、四国ダービーの盛り上がりはさらに大きくなるに違いない。果たして、四国に3つ目のJ2クラブは誕生するのか。12月の讃岐で、まだまだ熱い戦いは続く。

【J3入会が承認されたクラブは以下の通り】

・FC町田ゼルビア(JFL)※J2入会を申請していたが、JFLでの順位要件を満たせず
・ツエーゲン金沢(JFL)※J2入会を申請していたが、JFLでの順位要件を満たせず
・ブラウブリッツ秋田(JFL)
・福島ユナイテッドFC(JFL)
・横浜スポーツ&カルチャークラブ(Y.S.C.C.、JFL)
・SC相模原(JFL)
・AC長野パルセイロ(JFL)
・藤枝MYFC(JFL)
・FC琉球(JFL)
・JFA/Jリーグ U−22選抜チーム(仮称)

【残る1枠】
成績順に入会審査を行い、合格したクラブがJ3参加
(1)グルージャ盛岡(東北1部)
(2)レノファ山口(中国)※盛岡が不合格の場合に入会審査
(3)アスルクラロ沼津(東海1部)※盛岡、山口が不合格の場合に入会審査