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究極の投打を見た

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 ダルビッシュ有(北海道日本ハム)も岩隈久志(東北楽天)も勝てなかった今季のパ・リーグ開幕戦。その翌日の第2戦では、一転して彼らのような剛球とはまた一味違う投手戦が展開された。 3月21日の福岡ソフト
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「走る野球」だけでいいですか

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 西村徳文新監督を迎えた千葉ロッテは、今年は走るのだそうだ。 例えば2月23日の対ヤクルト練習試合。初回1死2塁、打者4番・金泰均の場面。2塁走者・早坂圭介がなんと3盗を敢行。まんまと成功して、1死3
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保守とは何か――菊池雄星と投球理論

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 菊池雄星(埼玉西武)の登録名が「雄星」に決まった。うーん。少しでも野球に興味のある日本人なら、花巻東高から西武に入団したあの菊池は「雄星」という印象的な名前の持ち主であることは知っているはずだ。あえ
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松井秀喜は成功したか

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 メジャーリーグに移籍した日本人選手の多くは、アメリカ社会に“消費”されている――これまで意識的にそう書いてきた。 その一例として、昨年までの松坂大輔(レッドソックス)を挙げることができる。ご承知のよ
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ブラウンの悲劇

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 東北楽天イーグルスのマーティ・ブラウン新監督は優秀である――と私は思う。同時にもうひとつ言えることがある。彼はあまりツイていない。 日本人女性と結婚したせいかどうかは知らないが、広島カープの監督を退
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ダルビッシュと菊池雄星

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 ただ見入るのみ――そんな87球だった。 日本シリーズ第2戦、北海道日本ハム先発ダルビッシュ有の投球である。 左腰、左臀部痛を伝えられ、この日はなんと42日ぶりという強行登板。5〜6分の力なんてもので
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巨人とアメリカ

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 花巻東の菊池雄星投手は、メジャー志向が強いそうだ。最終的に彼がどのような結論を出すのかは、もちろん今の時点ではわからない。ただ、メジャーリーグに対して、志向というか、憧れをもっていることは確かだろう
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甲子園の贈りもの

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 甲子園(全国高校野球選手権大会)は、日本野球の父であり母である。日本野球の基盤である。改めて、そう思う今年の夏であった。 もうだいぶ古い話になったが、今春、日本はWBCで連覇を飾った。この優勝が日本
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日本ハムと広島の違いは何か――打撃の潜勢力について

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 過日、広島に帰省する機会があった。そのとき乗り合わせたタクシー運転手A氏の独白に触発されるところが多かったので、以下に紹介することにする。――お客さん、里帰りですか。東京から。いいですねぇ。 ところ
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日本野球とアメリカ野球

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 テレビでは今日も野球中継をやっている。といっても、地上波ではありませんよ。たとえば6月30日から巨人−広島3連戦があったのだが、読売の主催試合にもかかわらず、日本テレビは中継しなかった。そんなに野球
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