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吉見的なるもの、川崎的なるもの

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 日本シリーズが始まったと思ったら、何やらうっとうしいニュースに話題をさらわれたプロ野球界ですが、福岡ソフトバンクが日本一になったというのは、まぁ、妥当な結果というべきだろう。3位のチームの下剋上なん
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心は技術で補える

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 北海道日本ハムの梨田昌孝監督は、じっと腕組みをしたまま動かなかった。 10月30日のパ・リーグクライマックスシリーズ・ファーストステージ、埼玉西武対日本ハムの第2戦である。2−1で西武リードという緊
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ある日の落合采配から

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 かのコルビー・ルイス(レンジャーズ=元広島)が、3日(現地時間)レイズとの地区シリーズで6回1失点の好投。今季ポストシーズンの1勝目を挙げた。 ルイスが好投すると、なんか、嬉しい。「日本での経験は野
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統一球と金属バット

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 夏の甲子園(全国高校野球選手権)は面白かった。いくつも印象的な試合があったが、たとえば八幡商(滋賀)−帝京(東東京)。3−0と帝京リードで迎えた9回表。帝京の左腕・渡辺隆太郎は8回まで二塁を踏ませず
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捕手の領分

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 大変極端な言い方をすれば、今季のリーグチャンピオンを決定づける打席であった。振り返っておこう。 その前に、耳慣れない言い方をした。「リーグチャンピオン」。セかパかを言っていない。どちらかと問われれば
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「弱さ」という問題

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 その瞬間、何とも言えない気持ちの悪い感覚に襲われたのを覚えている。あれ、オレはもう野球を観る資格がないのだろうか、というような……。 6月26日の中日−広島戦である。0−0で迎えた3回裏、無死。広島
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武田勝とマエケン

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 北海道日本ハムは、なかなか魅力的なチームである。なんたって、日本一の大エース、ダルビッシュ有がいる。ストレートが常時150キロを超える変化球投手。投手の理想形でしょう。見ているだけで、十分に幸せにな
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スラッガーの条件

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 その男の練習なら見たことがある。 荒涼とした河川敷のような草原が広がるところ。野の果ては川につらなるのだっただろうか。 コーチが上げるトスを、目いっぱいひっぱたく。いや、打撃する。打球は、はるか野の
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茫然と、野球を見る

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 東京で生活をし、野球を見る。茫然と、野球を見る。 たとえば、センバツ第4日目、第3試合(3月26日)を見た。国学院久我山−九州学院戦。久我山のエース川口貴都は180センチ、82キロの2年生。しっかり
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投げろユーセイ! 打てドウバヤシ!

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 まだ3月になったばかりのウイークデーのナイトゲームだというのに、観衆なんと3万4722人! 3月2日に行なわれた東京ドームの埼玉西武−巨人オープン戦である。 観る側の期待値がいかに高かったかの証左だ
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