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優勝への弧

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 この緩やかに弧を描くような軌道は、どこかで見た覚えがある――。 瞬間的にそんな記憶の断片をたぐりながら、長友佑都(インテル)のセンタリングを眺めやったような気がする。 長嶋茂雄さんだったら、「センタ
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まっすぐな日本野球に

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

「ハムユウ」をご存知だろうか。「ハマユウ」じゃないですよ。「ハマコウ」でもない。人並みにケータイなぞでニュースをチェックしていると、最近、しょっちゅう、この言葉を見かける。正確に書くと、下は漢字になっ
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日本シリーズは面白かったか

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 どうなっているんでしょうねえ、日本の政治は。いや、あわてて申しそえますが、私は政治にも経済にも、きわめてうとい人間である。当欄で表明するほどの政治信条、見解など、何も持ちあわせていない。 ただ、民主
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投手の時代の到来

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 今年のポストシーズンは準決勝が面白かった。というと、3位千葉ロッテが、ペナントレースで優勝した福岡ソフトバンクを下した“下克上”に、痛快な感情を抱いた方が賛同なさるかもしれない。実は、そっちではない
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二人のエース

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 心なしか、両者ともやや調子が悪いように見えた。いや、絶好調時と比べれば、明らかに出来はよくなかった。 それでも、試合結果は1−0である。2010年の日本のプロ野球を語る時、やはりこの両エースの投げ合
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日本野球の系譜学

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 今シーズン前半の日本球界の話題を独り占めしたのは前田健太(広島カープ)だった。彼の持ち球をご存知だろうか。ストレート、カーブ、スライダー、ツーシーム、チェンジアップ、カットボール……。もう少し簡略に
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もうひとつの監督論

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 もうだいぶ以前のことのような気がするが、サッカーW杯南アフリカ大会が閉幕して間もない頃、釜本邦茂さん(日本サッカー協会名誉副会長)のこんなインタビュー記事が出ていた。<岡田監督は、オシムさんから続く
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前田健太論

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 海の向こうに怪物が出現した。それも超弩級の怪物が……。 昨年、メジャーリーグのドラフト全体の1位でワシントン・ナショナルズに入団したスティーブン・ストラスバーグである。 彼の売りは、なんといっても1
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イチローと前田

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 たとえばアストロズの松井稼頭央は解雇されて、現在ロッキーズ傘下のマイナーでプレーしている。今季パイレーツに移籍した岩村明憲は、松井同様に不振が続いている。別に、松井稼や岩村にメジャーリーグで活躍する
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破壊する足

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 今季、開幕からスタートダッシュを決めたのは、セ・リーグは、やっぱり読売巨人軍、そして、パ・リーグは意外にも千葉ロッテだった。セ・パともまだまだ首位戦線は混沌としているが、この2チームが今季の主役であ
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