Jリーグ
7日、明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第15節が各地で行われた。埼玉スタジアムでは首位の浦和レッズが、17位の清水エスパルスと対戦。勝てば他会場の結果次第で、ファーストステージの優勝が決まる浦和は、後半7分にFW興梠慎三のゴールで先制。最後までこのリードを守り切り、1−0で勝利した。これで浦和は開幕から15戦無敗のJ1リーグ記録を更新し、勝ち点を37に積み上げた。しかし、2位のガンバ大阪が、12位のヴィッセル神戸と0−0で引き分けたため、優勝は次節以降へと持ち越しとなった。1試合消化の少ないG大阪は、勝ち点28で暫定4位に後退。柏レイソルを破ったサンフレッチェ広島が同2位、松本山雅FCを下したFC東京が同3位に浮上した。
2日、明治安田生命J1リーグ第9節が各地で行われた。東京・味の素スタジアムでは3位のFC東京と、5位の川崎フロンターレが対戦。FC東京は先制を許したものの、試合終盤に2得点をあげ、逆転した。これでリーグ戦3連勝、2位に浮上した。首位の浦和レッズは、ガンバ大阪を1−0で破り、開幕から9戦負けなしをキープ。G大阪の宇佐美貴史の連続試合ゴールは6でストップした。
2015年の明治安田生命Jリーグが7日、開幕した。J1リーグでは今季、2ステージ制が11年ぶりに採用され、両ステージの覇者と年間勝ち点の1〜3位クラブによるチャンピオンシップが導入される。新方式での開幕戦は昨季王者のガンバ大阪が、ホームでFC東京と対戦。G大阪はFWパトリックとFW宇佐美貴史のゴールで2点を先行するも、FC東京のFW武藤嘉紀が2得点をあげる活躍で追いつき、2−2のドロー発進となった。
27日、Jリーグは富士ゼロックススーパーカップの前日記者会見を神奈川・日産スタジアムで行った。昨季3冠を達成したガンバ大阪は、5年ぶり4度目の出場。昨季J1で2位の浦和は7年ぶりの3度目の出場となる。会見にはG大阪の長谷川健太監督と遠藤保仁、浦和のミハイロ・ペトロビッチ監督と阿部勇樹が出席した。昨季、リーグの覇権を争った両クラブが、いずれも2度目となる今季初タイトルを目指す。
3月7日からの明治安田生命Jリーグ開幕を約2週間後に控えた19日、都内ホテルで「2015Jリーグキックオフカンファレンス」が行なわれ、J1・J2・J3全52クラブの監督と代表選手が集結した。今季はJ1で11年ぶりに2ステージ制を採用。両ステージの優勝クラブと年間勝ち点の上位3クラブによるチャンピオンシップが行われる。冒頭で挨拶に立ったJリーグの村井満チェアマンは「タイトルを賭けたヤマ場が多く設けられている。サッカーに興味、関心のない方でも熾烈な戦いの感動と興奮をお届けしたい」と新方式への意気込みを示した。
30日、Jリーグはプロスポーツクラブ経営人材育成・開発事業「Jリーグヒューマンキャピタル」(JHC)の発足ならびに概要を発表した。JHCはプロスポーツクラブの経営の将来を担う人材の育成・開発が目的。立命館大学と提携し、2年間を想定した「教育研修コース」では一般公開型のマネジメント講座や選抜制によるJリーグやJクラブでの実践研修を行う。また3年目以降は教育研修コースの修了生を対象とするキャリアプラン設計からJクラブなどへの就業を支援する「キャリアデザイン」を設置。教育研修コース1年目(2015年5月〜16年2月)の講座は、原則として平日(火・木曜)の夜間(18:45〜21:45の2コマ)に行なわれ、全91コマの開講を予定している。2月14日にJFAハウスで講座説明会を行い、同日から出願受付を開始する。
20日、Jリーグは事務局で理事会を開いた。理事会後の会見で村井満チェアマンはクラブ経営の人材育成を目的としたJリーグヒューマンキャピタル(JHC)を設立する構想を明らかにした。クラブ経営をはじめとするスポーツビジネスに携わりたい人材を募集し、50名程度の規模で1年目は大学などと提携した講座で学ぶ。2年目にJリーグや各クラブで実地研修を行う。村井チェアマンは受講者の最終選考では自らが面接をする意向を示し、「頭でっかちではなく、胆力があり、数字に強く、コミュニケーション能力に長けた人材を輩出したい」と新事業への意欲をみせた。提携大は既に立命館大が決まっており、30日に改めて概要が発表される。
16日、Jリーグは明治安田生命相互会社と2015シーズンのJリーグタイトルパートナー契約を締結した。契約締結により、来季のリーグの正式名称は「明治安田生命Jリーグ」となり、J1・J2・J3リーグにもそれぞれ「明治安田生命」の冠が付される。契約期間は2015年1月1日から2018年12月31日までの4シーズン。また、来季の日程も発表され、2ステージ制となるJ1は3月7日(土)にファーストステージが開幕する。J2は3月8日(日)、J3は3月15日(日)にシーズン初戦を迎える。
13日、第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝が横浜・日産スタジアムで行なわれ、ガンバ大阪(J1)がモンテディオ山形(J2)を3−1で下して5年ぶり、3度目の優勝を果たした。G大阪はリーグ、ヤマザキナビスコカップと合わせて00年の鹿島アントラーズ以来、Jリーグ史上2クラブ目の三冠達成。試合は前半4分、G大阪がFW宇佐美貴史のゴールで先制すると、22分にはFWパトリックの追加点でリードを広げた。後半は攻勢を強めた山形に押し込まれ、17分、FWロメロ・フランクに決められて1点差に詰め寄られた。それでも40分、宇佐美のこの試合2点目が生まれ、追いすがる山形を振り切った。 (日産ス) 【得点】 [G大阪] 宇佐美貴史(4分、85分)、パトリック(22分) [山形] ロメロ・フランク(62分)
10日、Jリーグは事務局で社員総会を開き、2015年度の収支予算などを承認した。経常収益は今年度から14億2300万円増の133億6500万円。来シーズンから2ステージ制とポストシーズンを導入することで協賛金や放映権料による収益増加を見込んだ。一方で経常費用は132億7300万円で、14年度に比べて13億4700万円増となる。これはデジタル戦略や育成に関する事業への戦略投資として計上する。また来季から「Jリーグ ディヴィジョン1」「Jリーグ ディヴィジョン2」をそれぞれJ1リーグ、J2リーグに呼称変更することも決議した。
2014年のJリーグで活躍した選手や監督などを表彰するJリーグアウォーズが9日、横浜アリーナで開催され、最優秀選手、ベストイレブンを含めた各種表彰が行われた。最優秀選手賞(MVP)にはガンバ大阪のMF遠藤保仁が選出された。遠藤は初のMVP受賞となった。最優秀監督にはG大阪を2冠(リーグ、ナビスコ杯)に導いた長谷川健太監督が初受賞。ベストヤングプレーヤー賞(1993年4月2日以降に出生し、今季のJ1リーグ戦に17試合以上出場した選手を対象)にはカイオ(鹿島)が輝いた。ブラジル出身のカイオは外国籍選手として初めて選出された。
7日、東京・味の素スタジアムでJ1昇格プレーオフの決勝が行われ、モンテディオ山形(リーグ6位)がジェフユナイテッド千葉(同3位)を1―0で下し、4年ぶりにJ1昇格を決めた。試合は互いにチャンスをつくれない時間帯が続いたが前半37分、山形はがFW山崎雅人のゴールで先制。1点をリードして試合を折り返した。後半は千葉の猛攻に防戦一方となったものの、GK山岸範宏を中心に体を張った守りでゴールを死守した。 (味スタ) 【得点】 [山形] 山崎雅人(37分)
22日、J1第32節が各地で行われ、埼玉スタジアムでは2位・ガンバ大阪が首位・浦和レッズを2−0で下した。この結果、G大阪は浦和との勝ち点差を2に縮め、残り2節での逆転優勝に望みをつないだ。試合は互いに決定機をモノにできなかったが、G大阪は後半43分、FW佐藤晃大のゴールで先制。アディショナルタイムにもMF倉田秋が追加点を決め、圧倒的なアウェーゲームを制した。 (埼玉) 【得点】 [G大阪] 佐藤晃大(88分)、倉田秋(90分+3)
19日、Jリーグは事務局で理事会を開き、3クラブのJ1・J2昇格(J1=湘南、松本。J2=金沢)、レノファ山口のJ3昇格、Jリーグ・アンダー22選抜の来季J3参加を承認した。また村井満Jリーグチェアマンは、賞金と各クラブへの配分金を来季から見直し、J1の年間優勝クラブ(来季から2ステージ制)の賞金額を最大2億8000万円に設定したことなどを発表した。
8日、ヤマザキナビスコカップ決勝が埼玉スタジアムで行なわれ、ガンバ大阪がサンフレッチェ広島を3−2で下し、7年ぶり、2度目の優勝を果たした。試合は前半20分、広島がFW佐藤寿人のPK弾で先制し、35分にも佐藤が決めてリードを広げた。しかし、G大阪も38分にFWパトリックのゴールで1点を返す。すると後半5分、再びパトリックが決めて同点。さらに26分、後半から出場したMF大森晃太郎が逆転弾を奪った。MVPには2ゴールを挙げたパトリックが選ばれた。 (埼玉) 【得点】 [広島] 佐藤寿人(20分、35分) [G大阪] パトリック(38分、54分)、大森晃太郎(71分)
7日、ヤマザキナビスコカップ2014の決勝(13時5分キックオフ)を翌日に控え、ガンバ大阪とサンフレッチェ広島が会場の埼玉スタジアムで前日練習ならびに会見を行った。G大阪は7年ぶり2度目、広島は初の戴冠を目指す。またG大阪はリーグで2位につけ、天皇杯は準決勝に進出。ナビスコ杯は3冠達成への第一関門となる。一方で広島はリーグ優勝の可能性が消え、天皇杯も4回戦で敗退した。明日は今季唯一のタイトル獲得がかかっている。前日会見にはG大阪の長谷川健太監督とキャプテン・MF遠藤保仁、広島は森保一監督とキャプテン・MF青山敏弘が登壇し、それぞれ決勝にかける意気込みを語った。
29日、Jリーグはガイナーレ鳥取(J3)が9月29日に交付された停止条件付J2クラブライセンスの停止条件を充足し、同ライセンス付与の効力が発生したことを発表した。鳥取は資金繰りの不安を問題視され、停止条件を解除するには数千万円規模の増資が必要とされていた。停止条件充足の期限は10月30日であったが、29日までに増資等の目途が立ったことで、前倒しでのライセンス交付となった。鳥取の塚野真樹代表はクラブ公式リリースを通じて「財務管理体制及び財務基盤の更なる強化に全力を注ぐ」とのコメントを発表した。
21日、Jリーグは都内で会見を開き、9月度の月間アワードならびに同日に行われた理事会の決議事項を発表した。月間アワードでは、J1ベストゴールに浦和レッズの柏木陽介が第24節(9月20)柏レイソル戦で決めたゴールを選出。月間MVPはJ1がガンバ大阪の宇佐美貴史、J2は京都サンガF.C.の大黒将志が選ばれた。宇佐美はJ2での2度の月間MVPと合わせて3度目、大黒は初受賞となった。理事会では浦和などで活躍した岡野雅行氏(現鳥取GM)や磐田などでプレーした服部年宏氏ら8名に功労選手賞の授与を決定。また試験的にJの3クラブ(J1=2クラブ、J2=1クラブ)の育成システムを格付けする業務を欧州の会社に依頼する方針であることも発表した。
今季のJ1もいよいよ残り9試合を残すのみとなった。現在、首位に立っているのが浦和レッズだ。今季は持ち前の高い攻撃力のみならず守備も安定。第10節から第16節にかけては7試合連続無失点のJ1記録を樹立した。そんな首位・浦和を支えているのがGK西川周作だ。昨季まで在籍したサンフレッチェ広島ではリーグ連覇に貢献。今季から移籍した浦和でも安定したセービング技術と鋭い反射神経でチームのピンチを救っている。またパス回しにも積極的に参加し、“最後方のゲームメーカー”として攻撃の起点にもなる。7月度のJ1月間MVPにも選ばれた浦和の守護神に、二宮清純が迫った。
16日、Jリーグは2014年8月度の各アワードを発表した。J1ベストゴールには鹿島アントラーズのDF西大伍が第18節サンフレッチェ広島戦で決めたゴールが選出された。月間MVPはJ1が鹿島のDF柴崎岳(初)、J2は横浜FCのMF松下年宏(初)が受賞した。月間ベストゴールはファン・サポーターによる一般投票と、スポーツ・サッカーメディア関係者からの推薦によりノミネートものより選考委員会が最優秀ゴールを決定。月間MVPは各月のリーグ戦(J1、J2)において最も活躍した選手を、サッカー専門メディアとリーグ選考委員会が選考する。