伊藤数子

NPO法人STAND代表理事、パラスポーツサイト「挑戦者たち」編集長

第73回 共生社会へ向けて4者協定を結びました。~広島大学・広島県・広島県障害者スポーツ協会・STANDの協定締結~

  10月6日、広島大学、広島県、広島県障害者スポーツ協会、そしてNPO法人STANDは、パラスポーツを通して共生社会を目指すための4者協定を締結しました。きっかけは、今年1月に設立された「広島県障害者スポーツ […]

第71回 リオ・パラリンピック開幕、思いを馳せてほしいこと。

 日本パラリンピアンズ協会(PAJ)では、オリンピック・パラリンピックイヤーに、パラリンピアンを対象にした「競技環境・その意識と実態調査」を実施しています。8月23日、北京、ロンドンに続いて3回目となった今回の集計結果が […]

第67回 障がいは、「人」にあるのではなく「社会」にある。

 大型連休を間近に控えた4月20日、車いすバスケットボールの交流イベントが東京都内の小学校で行われました。 2020年の東京パラリンピック開催が決まって以来、車いすバスケットボールだけでなく多くのパラスポーツの体験や交流 […]

第66回「得意、苦手、できないの枠を超えて、みんなで一緒にスポーツを」

(写真:友達みんな一緒で楽しむ。それがきっかけで生涯スポーツと親しめるようになる) 誰もが一生涯スポーツに親しみ、そして楽しむ。これは簡単なようで、すごく難しいことだと常々感じています。「サッカーが好き」「野球が好き」「 […]

第63回 大学との連携で新しい価値創出へ ~関西学院大学との協定~

(写真:調印式に出席した関西学院大・村田治学長<中央>、同大・村尾信尚教授<右>と筆者) 東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は全国で786(12月1日現在)の大学・短期大学と連携協定を結んでいます。目的は20 […]

第62回 スポーツが人生を「カラー」にする ~金沢ベストブラザーズ20周年~

(写真:パーティーには懐かしい顔がそろった) 先日、電動車椅子サッカーチーム「金沢ベストブラザーズ」の設立20周年記念パーティーが開催されました。金沢ベストブラザーズはSTAND設立のきっかけにもなったチームです。200 […]

第61回 「もっともっと伝えたい」時代の変化と共に変わりゆくウェブコンテンツ

(写真:中継のかたちも多種多様な時代になった/提供 クロスコ株式会社)  パラスポーツのインターネット生中継をスタートしてから、12年が経ちました。初めての配信は2003年、電動車椅子サッカーの全国大会です。以前、このコ […]

第60回 「少しずつ、社会が変わってくれるといい」 ~STAND11年目に向かって~

「おまえら、障がい者をさらし者にする気か!」。12年前、パラスポーツのインターネット生中継を行った際にある男性から唐突にぶつけられた言葉は、今も忘れられません。後に振り返ると、NPO法人STANDの設立は、この言葉がきっ […]

第59回 私が“カープ女子”になったわけ

「パラリンピックの会場を満員にしたい」。2020年東京パラリンピック開催が決定してから、いろいろな方から、この言葉を聞きます。もちろん、私も同じ考えです。以前、当コラムで述べたように“チケット完売”と“満員”は異なります。企業などが購入し、配られたチケットは残念ながら使われないこともあるからです。パラリンピックの成功に向け、様々な意見を交わしている時に、ふと気づいたことがありました。“満席の会場はどんなものなのだろう?”。実は私、オリンピック・パラリンピックの開会式以外で、満員の会場を経験したことがなかったんです。自分の目指すものを体感しようと思い、満席のスポーツの試合を勉強することにしました。

第57回 「障がい者スポーツ」から「パラスポーツ」へ 〜名称変更の理由〜

「障がい者スポーツの現場から」は2010年10月にスタートしました。障がい者スポーツのいろいろな現場から、様々な視点で想いを伝えていこうと始めました。ですから、タイトルは「障がい者スポーツの現場から」。連載5年目を迎え、今回から「パラスポーツの現場から」とタイトルをリニューアルいたします。なぜ「パラスポーツ」という名称に変えたのか、その理由をお話します。

第56回 障がい者スポーツを“ツール”にして伝えたいこと 〜体験会を開催する本当の理由〜

 今月23日、広島市でNPO法人STAND主催のゴールボール体験会を行いました。6歳から70歳代まで幅広い年齢層の約120人に参加していただきました。2005年にSTANDを設立して以来、体験会は年に1回は、開催してきました。もっと多くの地域で開催し、多くの人に体験してもらいたいという思いはあったのですが、障がい者スポーツの体験会を開くことは手間や時間もかかるので、そんなに簡単にできることではありません。それが昨年から「挑戦者たち」をサポートしてくださっている清水建設のご協力により、年3回以上の実施が可能になりました。以前は場所も首都圏が多かったのが、全国各地へも展開し、秋には新潟、大阪でも開催を予定しています。

第55回 一方が“してもらい”、他方が“してあげる”という関係はない

 昨年から「挑戦者たち」をサポートしていただいている清水建設に、パラスポーツと深く関わっている方がいる。その話を聞いた私は、是非ともその方にお会いしたいと思い、ご紹介いただきました。その方とは名古屋支店土木部の所長を務める丸山敏男さんです。名古屋へ、インタビューに行くつもりでいた私に、電話口で丸山さんは「ぜひ現場に見に来てくださいよ!」と一言。「もっともだ」と思い、「雪のつどい」を見学するため、3月、長野県志賀高原のスキー場へ行ってきました。

第54回 変化する、パラスポーツ競技団体を取り巻く環境

 日本サッカー協会(JFA)は今年1月15日、7種目の障がい者サッカーの競技団体(日本ブラインドサッカー協会、日本脳性麻痺7人制サッカー協会、日本ろう者サッカー協会、日本知的障がい者サッカー連盟、日本電動車椅子サッカー協会、日本アンプティサッカー協会、ソーシャルフットボール協会)へのサポートについて発表しました。  4年前にスポーツ基本法が施行、昨年度から障がい者スポーツの管轄が厚生労働者から文部科学省へと移行、そして2020年東京オリンピック・パラリンピック開催の決定。このような社会の流れの中で、「誰でもサッカーを」というJFAのグラスルーツの理念と、障害者スポーツへの支援が一致し、実現したものです。

第53回 2020年東京で踏み出す「オリパラへの新たな一歩」

 2013年に2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定したことを契機に、パラリンピックを取り上げるメディアも増え、パラリンピックに触れる機会が増えてきました。そのことによって、これまで低かったパラリンピックへの関心度も徐々に高まってきているように感じられます。そんな中、「オリンピックとパラリンピックをひとつにして開催しよう」という意見をよく耳にするようになりました。皆さんはどう思いますか。

第52回 2015年春、「STANDボランティアアカデミー」スタート!

 いよいよ「STANDボランティアアカデミー」がスタートします。まず2月25日を皮切りに、3月4日、同11日の3日間にわけて、全5回のトライアルプログラムを開催いたします。これはボランティアスタッフを養成するということに限ったものではありません。20年東京オリンピック・パラリンピックを見据え、ともに考え、行動し、「盛り上げていこう」「支えていこう」という“スピリット”を広めていくことを理念としたアカデミーです。

第51回 2020東京パラリンピックのレガシーとは?

 10月、東海道新幹線50周年の行事が様々なところで催されました。その際、必ずと言っていいほど、1964年の東京オリンピックの話題や写真が見られました。2014年は、64年に開催された東京オリンピック・パラリンピックから、ちょうど50年というメモリアルイヤーでもあったからです。

第50回 世界へ発信! 「オリンピック・パラリンピック」の愛称

 昨年9月に2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定して以降、「パラリンピック」という言葉が多く聞かれるようになりました。テレビのニュースで報道する際も、新聞や雑誌に掲載する際も、「2020年東京オリンピック」ではなく、「2020年東京オリンピック・パラリンピック」となっています。「パラリンピック」という言葉を聞き、文字を目にすることで、「パラリンピック」の認知度は確実に高まりました。しかし、「オリンピック・パラリンピック」というのは、言うのも書くのもどうも長い。そこで提案です。「オリンピック・パラリンピック」を総じて呼べる愛称をつくるというのはいかがでしょうか。

第49回 アジアパラ競技大会からの教訓

 今月行われた韓国・仁川で開催されたアジアパラ競技大会に行ってきました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、今回は、大会の運営について着目してみます。この大会では、各競技会場によって、運営の仕方、大会スタッフやボランティアスタッフの様子に違いがありました。「アジア最高峰の競技大会」という競技会場もあれば、「町内会の運動会」のような、アットホームな場面もありました。

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