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二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

気持ちのスタミナ――北別府学<前編>

 プロ入り17年目、35歳にして200勝を達成した広島・北別府学は、今世紀最後の「名球会投手」といわれている。バッターは春先からでもピッチングマシーン相手に打ち込みができ、しかもバットやボールの材質良
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二宮清純「唯我独論」

第1106回 日本サッカー夜明け前 迷走の象徴 赤いユニホーム

 Jリーグを運営する社団法人日本プロサッカーリーグが発足したのは、新リーグ開幕1年半前の1991年11月のことだ。初代チェアマンには剛腕で鳴る川淵三郎が就任した。この時期は、いわば日本サッカーにおける
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二宮清純「プロ野球の時間」

第766回 消えた完全試合、指揮官の懊悩

 伝統の一戦は何が起きるかわからない。<この原稿は2023年5月8、15日合併号『週刊大衆』に掲載されたものです> さる4月12日、東京ドームでの巨人戦、阪神・岡田彰布監督は7回までパーフェクト・ピッ
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二宮清純「唯我独論」

第1105回 「Jリーグ百年構想」に込めたW杯優勝より大きな夢

 この15日に満30歳を迎えるJリーグ。10クラブでスタートし、現在はJ1、J2、J3合わせて60クラブの大所帯に発展した。 30年たっても色褪せることのないスローガンがある。「Jリーグ百年構想 ~ス
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二宮清純「スポーツのツボ」

第247回 NPB、どうするピッチクロック!?

 米国がくしゃみをすると、日本は風邪をひく――。<この原稿は2023年5月1日号『週刊大衆』に掲載されたものです> 株式投資の世界で、昔から、よく耳にする言葉だ。 日本株と米国株の動きは連動しており、
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二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

4人の侍の“準備力”(朝原宣治)

<この原稿は2017年5月5日号『ビッグコミックオリジナル』に掲載されたものです> 金メダル12個を含む計41個のメダルを獲得した昨夏のリオデジャネイロ五輪。あるホテル運営会社が会員向けに実施した「最
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二宮清純「唯我独論」

第1104回 西武・中村剛也の2000三振で思い出す”水戸っぽ”豊田泰光の言葉

 プロ野球解説の草分けと言えば「そりゃーもう、なんと申しましょうか」の口ぐせで知られる小西得郎にとどめを刺す。独特の話法に豊かな表現力が加わり、NHKの放送席になくてはならない存在だった。  数ある小
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二宮清純「唯我独論」

第1103回 つないでほしい阪急由来ブルーウェーブ神話

 山がポツン、ポツンとある程度なら「山地」だが、高峰が連なっていれば「山脈」である。 誰が名付けたか知らないが「オリックス山脈」は言い得て妙だ。 オリックスのエースと言えばWBCでも活躍した山本由伸。
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二宮清純「スポーツのツボ」

第246回 村田諒太、再出発 駆け抜けた9年間

「金メダルを獲ったら(ゴールではなく)スタートだった。世界王者もスタートだった。引退するが、今日という日も(ゴールではなく)スタートだと思う」 ボクシング元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太が、
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二宮清純「ノンフィクション・シアター・傑作選」

4番はファンの期待に応えることが第一 掛布雅之 <後編>

 しかし、好事魔多し――。翌80年4月、掛布は後楽園球場での巨人戦で左ヒザを負傷する。セカンドベースを蹴る際、スパイクが人工芝に引っかかり半月板を損傷したのである。<この原稿は2013年8月号の『小説
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