第579回 広島・菊池は現代の「忍者」だ!

「グラウンドにはゼニが落ちとる」  との名言で知られる南海の元監督・鶴岡一人が生きていたら、「守備だけでゼニが取れる選手やな」と目を丸くしたのではないか。  広島のセカンド菊池涼介の守備は、見ているだけで視線が痙攣する。名セカンドといえば、高木守道や土井正三、辻発彦、近年では荒木雅博(中日)や藤田一也(東北楽天)らの名前が思い浮かぶが、菊池のプレーは異次元である。

第573回 親分肌vs.職人肌 凄腕投手コーチ

 プロ野球における名投手コーチと言えば、真っ先に頭に浮かぶのが元中日コーチの権藤博である。  中日、近鉄、ダイエー、横浜、中日とのべ5球団でコーチを務めた。  1998年にはバッテリーチーフコーチから監督に昇格し、チームを38年ぶりのリーグ優勝、日本一に導いた。

第566回 鉄人なれどいたってしなやか 巨人・山口鉄也投手

 名前の「鉄也」をもじったわけではないが、彼こそ文字どおりの「鉄人」である。  以下の記録を見ていただきたい。08年=67試合、09年=73、10年=73、11年=60、12年=72、13年=64、14年=60。7年連続で60試合以上に登板したピッチャーは、長い歴史を誇るプロ野球の中で、巨人のセットアッパー山口鉄也だけである。

第565回 セ・パ盗塁王戦線に異変あり!

 かつて盗塁王と言えば、「足のスペシャリストたちの占有物」というのが相場だった。  NPBのアンタッチャブル・レコードとも言える通算1065盗塁の福本豊(阪急)は1970年から13年連続、計13度、通算596盗塁の広瀬叔功(南海)は1961年から5年連続、計5度、通算579盗塁の柴田勲(巨人)は計6度、このタイトルに輝いている。

第564回 平成の「小さな大打者」森友哉

「小さな大打者」と言えば、通算2173安打の若松勉(元ヤクルト)とともに水島新司の漫画「あぶさん」の主人公・景浦安武のモデルとなった永淵洋三の名が真っ先に頭に浮かぶ。  身長168センチの小柄ながら、近鉄時代の1969年には打率3割3分3厘で東映の張本勲と首位打者を分け合った。なお、162安打はこの年のパ・リーグの最多安打だった。  パワーもあった。69年には20本、72年には22本と2度、20本以上のホームランをマークしている。

第563回 四球数が物語る急な不振のわけ 広島 ブラッド・エルドレッド外野手

 23年ぶりのリーグ優勝を目指す広島にとっては、大きな痛手である。  8月9日の阪神戦で4番のブラッド・エルドレッドがスタメン落ちした。今季、これで3度目のスタメン落ちだが、不振が理由での措置は今回が初めてだ。  前日は4打席連続三振。しかも、この日の先発が苦手の能見篤史とあっては無理もない。

第561回 小笠原よ、失った誇りを取り戻せ!

 沢村賞を2度も受賞しながら肩の故障に泣き、6年間のブランクの後、昨季限りで福岡ソフトバンクを退団した斉藤和己に「一番やり甲斐のあったバッターは?」と問うと、間髪入れずに「小笠原さんですね」という答えが返ってきた。  このオフ、巨人を退団し、今季から中日のユニホームを着る小笠原道大のことである。

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