ページのトップへ

第659回 スキを感じない「モンスター」逸ノ城

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 横綱・白鵬が千代の富士と並ぶ歴代2位となる通算31回目の優勝を果たして幕を閉じた大相撲秋場所は、14回も「満員御礼」の垂れ幕が降りた。本場所で14回も満員御礼が出たのは17年ぶりのことだそうだ。 相
続きを読む

第658回 “水の護身術”着衣泳の体育導入を

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 水難事故に遭う確率は水着の時よりも着衣の時のほうがはるかに高い。警察庁によると(平成25年調べ)事故発生状況は釣りや魚取りの最中が29・6%、通行中が13・9%、水泳中は10・1%だ。 ならば最初か
続きを読む

第657回 新内閣の「地方創生」にスポーツでの地域活性化を期待

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 高齢化と人口減少は、この国が抱える最重要問題である。東京への一極集中が加速する中、とりわけ地方への影響は深刻だ。2040年には全国約1800市町村のうち、523の自治体で人口が1万人を割り、消滅の危
続きを読む

第656回 軽量級・錦織圭が挑む「ネットを挟んだボクシング」

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 誰が最初に口にしたのか定かではないが、テニスをして「ネットを挟んだボクシング」とは言い得て妙だ。サンプラスはライバルのアガシとの対戦について「ヘビー級のボクシングのようだ」と語ったことがある。 ボク
続きを読む

第655回 いつまでも“上甲スマイル”忘れない

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「あの夜の甲子園は星がよく見えました。お月様も出ていました。もう、あの場面は祈るしかないですからね。きっと女房が味方してくれたんでしょう」。昨日、胆管がんのため67歳で死去した愛媛・済美高監督の上甲正
続きを読む

第654回 鍛練であり修養でもある「野球」の素振り

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 今夏の甲子園、準決勝で優勝した大阪桐蔭に力負けしたものの、5試合で 58得点を挙げた福井代表・敦賀気比の打棒には恐れ入った。猛打の秘密は、 12月前から2月にかけての一日千本の素振りにあるという。千
続きを読む

第653回 「盗塁王経由の強打者」誕生なるか

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 盗塁王というと広瀬叔功や柴田勲、福本豊や赤星憲広に代表される俊足のリードオフマンの独占物とのイメージが強い。だが、たまにプロパーとは呼べない選手が、このタイトルをさらっていくことがある。 たとえば1
続きを読む

第652回 75年甲子園決勝「恵み」の2日間雨天順延

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 開会式が2日順延されたのは、96回目を迎えた夏の甲子園史上、初めてのことだという。この先の天候は大丈夫か。 雨といえば、思い出すのが1975年の大会だ。私も高校生だったので、よく覚えている。大会期間
続きを読む

第651回 「型破り」が世界王者・高藤の柔道の「型」

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「型破りとは型のある人がやるから型破り。型のない人がやったら、それは型なし」 生前、歌舞伎役者の中村勘三郎が、よく口にしていた言葉だ。伝統芸能におけるイノベーションとは、もちろん前者であり、後者は単な
続きを読む

第650回 甲子園勝率1位・愛媛の“落日”を子規はどう思う

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 風前の灯とは、このことだ。近年の勢いからして、一度抜かれたら抜き返すのは至難だろう。どこまで持ちこたえられるのか。 夏の都道府県別甲子園勝率1位は愛媛県の6割5分(115勝62敗1分)。1953(昭
続きを読む