ページのトップへ

第540回 東京五輪へ“成長した姿”アピールを

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「私は国家元首ではありませんが、国よりももっと大きな集団、若者の代表です」。3年前、コペンハーゲンで初々しい演説をした少女は、今年18歳になるはずだ。 16年夏季五輪・パラリンピックの開催都市を決める
続きを読む

第539回 クローザーの誇り軽視、「ふりむけばヨコハマ」

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 クローザーとは誇り高き生き物である。“江夏の21球”で知られる1979年の広島対近鉄の日本シリーズ第7戦。4対3と1点リードで迎えた9回裏、広島の守護神・江夏豊は無死1、3塁の場面で心をかき乱される
続きを読む

第538回 一振りに賭ける「天才」前田智の執念

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 寡黙な男が珍しく素直に喜びを表現した。20日のファイターズ戦、1対0の8回裏、1死一、二塁のチャンスで代打に起用されたカープの前田智徳は、植村祐介のフォークを三塁線に弾き返した。打球はサード小谷野栄
続きを読む

第537回 教え子とメダルに挑む現代版“柔道の父”

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 2000年に柔道部が創設されたばかりの頃だ。了徳寺学園と聞いて、仏教系の宗教法人が運営する学校だとばかり思っていた。実際、京都市には大根焚(だいこだき)の行事で知られる法輪山了徳寺という真宗大谷派の
続きを読む

第536回 野球は今も台湾との絆のシンボル

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 宮本慎也が2000本安打を達成した翌日、元東京ヤクルトの後輩・鎌田祐哉がリーグ最多となる7勝目をあげた。防御率も1.75でリーグトップである。 海の向こうの話だ。海の向こうといっても、もちろん米メジ
続きを読む

第535回 稲葉育てた「中京の立ち襟」復活を

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「これが中京の4番なら、僕はもっと(上に)行けると思った」 祝福の言葉にはイチローらしいウイットが含まれていた。さる4月28日、北海道日本ハムの稲葉篤紀がプロ野球史上39人目の通算2000安打を達成し
続きを読む

第534回 ペニー、汚名返上のチャンスまだある

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 ひと山いくらの舶来品ではない。06年には16勝をあげて最多勝に輝いている正真正銘のメジャーリーガーだ。マーリンズ時代の03年にはワールドシリーズで2勝を挙げ、世界一の立役者にもなっている。MLB通算
続きを読む

第533回 山本昌、偶然の出会いが偉業へ導く

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 スパグニョーロ。スパゲッティの新しい種類ではない。歴としたベースボール・プレーヤーの名前である。しかしメジャーリーグでプレーした記録はない。本名ヨゼフ・スパグニョーロ。メキシコ人内野手だ。 この名も
続きを読む

第532回 ノーヒッター3度、外木場に正当な評価を

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「7回くらいから、その兆しはありましたよ。相手が打てそうな気がしませんでしたから。それにシーズンが始まったばかりの4月はピッチャーが有利。実は僕の3回目(のノーヒット・ノーラン)も4月なんです」。感慨
続きを読む

第531回 「日常で修行」射撃・松田は平成の鹿之助

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「我に艱難辛苦(かんなんしんく)を与えたまえ」。戦国時代の武将・山中鹿之助の至言だが、まさにこの御仁こそは“平成の鹿之助”だろう。 ロンドン五輪のピストルで金メダルを目指す松田知幸である。一昨年8月に
続きを読む