ページのトップへ

第520回 東尾から北別府へ「インスラ」の系譜

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 野球殿堂入りを果たした213勝投手・北別府学(元広島)の後年の最大の武器は「インスラ」だった。右バッターのインコースへのスライダー。バッターが腰を引いた時点で勝負ありだった。江川卓や小松辰雄のような
続きを読む

第519回 今こそJクラブへの「なでしこ」保有義務付けを

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 名言が飛び出したのは北京五輪3位決定戦前のミーティングの場だった。つまり2008年夏のことだ。銅メダルをかけた試合への思いを、先輩から順に口にしていった。程なくして29歳(当時)の澤穂希にスピーチの
続きを読む

第518回 中学教育での武道必修化に「待て」

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「待て」。柔道のルールに則り、いったん仕切り直してもいいのではないか。 周知のように今春から中学1、2年の授業で柔道などの武道が必修化される。その狙いを文科省はこう説明する。<武道の学習では、相手の動
続きを読む

第517回 ラグビー界のバルサ目指すエディーJAPAN

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 ラグビー日本代表ヘッドコーチに来年4月に就任するサントリーサンゴリアスGM兼監督、エディー・ジョーンズの口からヤンキースの守護神マリアーノ・リベラの名前が飛び出したのには驚いた。博識とは聞いていたが
続きを読む

第516回 危険なMLBの“国際的青田買い”案

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 浮かんでは消え、消えては浮かぶ。MLBの気紛れにプロアマ含めたこの国の野球界は、どれだけ振り回されてきたことだろう。 海の向こうで、またぞろインターナショナルドラフトの導入が浮上してきた。MLB機構
続きを読む

第515回 MLB球に指先の皮膚感覚は?

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 310勝投手の別所毅彦は座談の名手だった。話術が巧みで声に抑揚がある。しかもエピソード満載ときている。思わず「それ、本当ですか?」と聞き直したことも一度や二度ではない。 もう今から20年くらい前の話
続きを読む

第514回 犠牲伴う、45歳・西澤の挑戦

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 携帯電話の着信音が鳴ったのは日曜日(4日)の夕刻だった。いま成田に着いたばかりなのだという。「勝ちました。タイトルを取りました」。独特の低音が弾んでいた。 西澤ヨシノリがシドニーで戦った相手はタイ人
続きを読む

第513回 体から火花発した闘将・西本さん

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「川上(哲治)さんは陸軍内務班のような野球をする」。陸軍内務班と聞いても若輩者の私にはピンとくるものがない。きっと鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたのだろう。白髪の老紳士はニヤリと笑って、私にこう助
続きを読む

<特別編>大義見えない「清武の乱」

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 巨大な風車に突進するドン・キホーテと言えば清武英利氏は気を悪くするだろうか。その言動、行動の無謀、無粋については、ここでは敢えて問わない。重要なのは「清武の乱」が今後のプロ野球に何をもたらせるのか、
続きを読む

第512回 “鯛で鯛を釣る”大型トレード見たい

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 おそらく全てのスポーツ紙が全文を掲載していたのではないか。解任された巨人・清武英利球団代表兼GMの声明文も、それに反論するかたちで出された渡邉恒雄球団会長の談話も隅の隅まで読んだ。あれっ、と思った箇
続きを読む