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第550回 戦争で散った沢村のライバル・景浦将

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 地方球場でオールスターゲームを2度開催したことがあるのは松山市の坊っちゃんスタジアムだけだ。球場名は言うまでもなく松山が舞台となった夏目漱石の小説「坊っちゃん」に由来する。ファウルグラウンドを除き、
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第549回 柔道、国際的に普及したがゆえの試練

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 アトランタ、シドニー、アテネで五輪柔道3連覇(男子60キロ級)を達成した野村忠宏は試合前の“儀式”をことのほか、大切にしていた。 ひとつは家族からの手紙に目を通すこと。「読むのは試合の3日前と前日の
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第548回 「選択と集中」よりも日本の底力を

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 JOCはロンドン五輪での目標を「世界5位以内」と定めた。何を持って5位以内とするのか。言うまでもなく、それは「金メダル数」である。 本紙の国別メダル表を見ても分かるように金メダルの数が順位を決定する
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第547回 「幸運は用意された心のみに宿る」

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 最近、気に入っている言葉がある。言葉の主はフランスの細菌学者ルイ・パスツール。「偶然は準備のできていないものには微笑まない」。スポーツを取材していると、この言葉が骨身に沁みる。 近年の五輪では北京で
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第546回 センターの方がおいしい!? カープ・堂林

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 自虐的なプロモーションが逆に受けているらしい。広島に行くたびに目にするのが「おしい! 広島県」のタイトル入りポスター。地元出身の毒舌タレント有吉弘行をメインキャラクターに起用している。 レモンの生産
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第545回 ジャイアンとしずかちゃんの二人三脚

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 ジャイアンがしずかちゃんを指導し始めたのは昨年の3月からだ。といっても漫画「ドラえもん」の話ではない。パラリンピックの柔道の話である。 ジャイアンとはバルセロナ五輪柔道男子95キロ超級銀メダリストの
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第544回 70歳 難病と闘うアリの心中は

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 右手の人さし指で鼻を押しつぶし、左手で耳をねじる。そして、しわがれ声で話す。「フレイジャーが番組に出たら(こんな感じだ)」。次の瞬間、スタジオは嘲笑に包まれた。 番組の主役はムハマド・アリ。対戦相手
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第543回 「夢の球宴」、野村克也が背負っていた名誉

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 オールスターゲームのことをメジャーリーグでは「ミッドサマー・クラシック」(真夏の祭典)と呼ぶ。ピッツバーグとアーリントンで2度ほど取材したことがあるが、その盛り上がりぶりは「フォール・クラシック」(
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第542回 「力士ムラ」の名跡管理に不安あり

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 困ったことにかくして「原子力ムラ」の利権は守られましたというオチになるのだろうか。この9月までに原子力の安全規制を担当する新組織が誕生する。原子力規制委員会と事務局の原子力規制庁だ。独立性が高く、原
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第541回 マンU合意・香川は夢の劇場で何を思うか

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 スティーブ・エヴェッツ演じるエリック・ビショップはマンチェスター市内に暮らす梲(うだつ)が上がらない中年の郵便配達員だ。2度の結婚はいずれも破綻。連れ子は非行に走った。仕事にも精彩を欠
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