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監督の資質

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 パ・リーグのリーグ優勝を果たした北海道日本ハムの栗山英樹監督が、テレビ出演して印象的なことを語っていた。11度胴上げされたのだが、その間どんな気持ちだったか、と問われて、「クライマックスシリーズの選
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甲子園とWBC

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 日本野球の土台は、やっぱり甲子園(全国高校野球選手権)だなあ。つくづく思う。 今年は、最大の目玉である“160キロ投手”大谷翔平(花巻東)が、岩手県予選の決勝で敗退し、とびぬけたスターのいない大会に
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ダルビッシュ時代の投手たち

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 柔道男子73キロ級で銀メダルを獲った中矢力選手が印象に残る。もちろん、ロンドン五輪の話である。 相手を見据える目がいい。上から目線で相手を見下ろすのではない。かといって、挑みかかる猛禽類のような視線
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怒りと希望 〜6・13千葉ロッテ×広島〜

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 広島カープの代走・中東直己は、自軍の三塁側ベンチに帰る時、三塁側スタンドが異様な沈黙に包まれていることに気が付いたはずである。それは不穏な中に怒気を含んだ、観客の沈黙であった。中東の表情も明らかにこ
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日本ハム・栗山監督の我慢

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 北海道日本ハムの栗山英樹監督は、さわやかなイメージが売りの評論家だった。 ここで言う「さわやか」とは何か。まずは、端正なマスクと、明瞭な話し方。その外面的な特徴に加えて、いわば内面的な特徴もあった。
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2つのスライダー勝負を見つめながら 〜統一球と日本野球〜

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 日本プロ野球選手会は、日本野球機構(NPB)に対して、統一球の見直しを申し入れたそうだ(4月24日)。へーえ。導入されて1シーズンと1カ月ちょっと。志の低い話だなあ。 これに対して、広島の鈴木清明球
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力強さとしなやかさ

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 隣のヤクルトファンが「あたーっ」と声をあげて、へたりこんだのが印象的だった。 3月30日の今季開幕戦。読売巨人−東京ヤクルトの一戦である。ヤクルトの先発・石川雅規が、なんと8回裏まで巨人打線をノーヒ
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ヒーローの美と原型

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 今年のプロ野球界の最大の話題は、やはりテキサス・レンジャーズのダルビッシュ有が、どのくらい活躍するか、ということになるのだろう。 それにしても、連日のように放映されるキャンプの映像を見ていると、改め
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惜別

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 人は誰でも永久保存しておきたい記憶を一つや二つは持っているものだ。野球観戦において、そういう試合のコレクションが一つ増えた。 2011年10月29日。パ・リーグのクライマックスシリーズ・ファーストス
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我々はどこに立っているか

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 こんな言葉にぶつかった。テレビのいわゆるお正月特番を日がな見るともなく眺めていたときのことである。もとより録画などしていないので、細部が不正確であることは、お許しをいただきたい。「バットが折れても野
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