ページのトップへ

二宮清純「プロ野球の時間」

第357回 青田買いを加速させる日米育成システム格差

 今季、新日本石油ENEOSからメジャーリーグのボストン・レッドソックスに入団した田澤純一が大活躍している。 この8月にメジャー昇格を果たすと、松坂大輔らが抜けた先発陣の代役として、デビュー1カ月で2
続きを読む

改革元年を彩る“新采配”の原点

 3年連続最下位。昨季、合併問題でミソをつけたオリックスにとって、仰木彬の4年ぶりの監督復帰は、久々に放ったクリーンヒットだった。 69歳での監督就任は根本陸夫(故人・元福岡ダイエーホークス監督)の6
続きを読む

第404回 「球界版徳政令」CS制度見直しを

 勝率5割を切ったチームでも3位以内に入れば出場の権利を得られる現行のCS(クライマックス・シリーズ)制度に、真っ先に賛成する代議士がいるとすれば、きっと亀井静香郵政・金融担当相だろう。 吹けば飛ぶよ
続きを読む
二宮清純「プロ野球の時間」

第356回 打って走れる「100キロ超級」の時代へ 亜細亜大学・中田亮二内野手

 身長171センチ、体重115キロ。 このサイズを見て思い出すのは「ドカベン」こと香川伸行である。 名門・浪商(現大阪体育大学浪商)の主砲として甲子園で活躍し、南海にドラフト2位で入団したのが1980
続きを読む

第403回 朝青龍ガッツポーズは「残心」知らぬゆえ

「人の噂も75日」という諺があるが、相撲界での話題は75日どころか3日ももたないようだ。きちんと総括しなければならない問題なのに、またしてもうやむやに終わってしまった。 秋場所の優勝決定戦で横綱・白鵬
続きを読む
二宮清純「プロ野球の時間」

第355回 イチローが94年から大リーガーだったら

 イチロー(マリナーズ)がさる9月13日、メジャーリーグ(MLB)史上初となる9年連続の200安打を達成した。 それまでの記録は1894から1901年にウィリー・キーラーによる8年連続。ただし、当時は
続きを読む

イチローの「心眼」。<後編>

 広く知られていることだが、イチローは小学3年生から中学3年生までの7年間、ほぼ毎日、名古屋空港近くのバッティングセンターに通った。イチローによると1ゲーム25球、それを平均して5ゲーム行った。つまり
続きを読む

第402回 川上流でイチローを2軍に落とした土井さん

 イチローを2軍に落とした男――。さる25日、すい臓ガンのため死去した土井正三さんには、本人にとってありがたくない代名詞が付いて回った。 オリックスの監督時代、土井さんはイチローに2軍行きを命じた。土
続きを読む
二宮清純「プロ野球の時間」

第354回 47歳で着るユニホームはひょっとして…… 横浜・工藤公康投手

 主催球団にとっては消化試合のはずのゲームが、この日一番の歓声に包まれた。 9月16日の横浜対東京ヤクルト。7回表1死2塁の場面でマウンドに上がったのが球界最年長投手の工藤公康だ。 この前日、球団は工
続きを読む

第401回 “手も足も出る”ボールで翻弄した小宮山

 ベストセラーのタイトルは、しばしば流行語ともなる。最近では藤原正彦氏が著した『国家の品格』がそうか。かつては『「NO」と言える日本』(盛田昭夫、石原慎太郎共著)、『不確実性の時代』(ジョン・K・ガル
続きを読む