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川口和久vs.西武ライオンズ――「最高のボールとは何か」<中編>

 とはいえ肉眼で見る限り、運命のボールは失投ではなかった。見逃せばインコース高目のボール球。3球勝負も川口の「焦り」と見るのは間違いだろう。バッター・イン・ザ・ホールのカウントでズバッと勝負球を投げ込
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第408回 困窮独立リーグにNPBの支援を

 野球独立リーグの先行きに黄信号が点滅している。 先頃、四国・九州アイランドリーグの福岡レッドワーブラーズが経営の立て直しをはかるため、来季のリーグ戦に参戦しないことを決めた。球団は存続し、11年から
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二宮清純「プロ野球の時間」

第360回 野手転向で「ミスター赤ヘル」の継承者へ 中京大中京高・堂林翔太投手

 夏の甲子園の優勝投手で野手に転向して成功した例はたくさんある。西田真二(PL学園−法大−広島)、愛甲猛(横浜高−ロッテ−中日)、金村義明(報徳学園−近鉄−中日−西武)、畠山準(池田高−南海・ダイエー
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第407回 日米で発揮 マニエル監督の『勝ち運』

 科学的根拠は皆無だが「勝ち運」を持った選手は洋の東西を問わず、確実に存在する。球団史上初の2連覇を目指し、ヤンキースとWシリーズを戦っているフィリーズ監督のチャーリー・マニエルなどはその典型だろう。
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二宮清純「プロ野球の時間」

第359回 球界の常識を覆す左から右への転向

 リーグ3連覇を達成した巨人の“新・若大将”といえば、入団3年目、21歳の坂本勇人だ。昨季、ショートのレギュラーとしてフル出場を果たすと、今季は5月からリードオフマンに定着、打率3割1分4厘、18本塁
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川口和久vs.西武ライオンズ――「最高のボールとは何か」<前編>

 狭山丘陵の一角にある西武球場は、すりばち状になっているため、秋になるとライト後方から吹いてくる風が中空ですさぶように舞う。 試合の中盤ごろから風が徐々に強くなり、スタンドの観客は一斉にジャンパーやコ
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第406回 運命の悪戯……ドラフトの“裏ドラマ”

 ベテランスカウトの秘話は、もうひとつのプロ野球の裏面史である。「イチローについては今でも苦い思い出ですね」。そう振り返るのは元北海道日本ハム編成部スカウト部長の三沢今朝治(現信濃グランセローズ代表取
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二宮清純「プロ野球の時間」

第358回 20年に一人の「日本の星」はどこへ行く? 花巻東高・菊池雄星投手

 国内か米国か――。この号が出ている頃には、もう結論が出ているかもしれないが、花巻東高(岩手)の155キロ左腕・菊池雄星の進路が注目された1週間だった。 国内12球団とメジャーリーグ8球団、計20球団
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第405回 「広島・長崎五輪」で地方都市に夢を

 久しぶりに「共催」(Co-hosting)という言葉を聞いた。前回はサッカーのW杯だったが、今回は五輪だ。 周知のように2020年夏季五輪開催に向け、被爆都市の広島・長崎両市が立候補する方向で検討に
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二宮清純「プロ野球の時間」

第357回 青田買いを加速させる日米育成システム格差

 今季、新日本石油ENEOSからメジャーリーグのボストン・レッドソックスに入団した田澤純一が大活躍している。 この8月にメジャー昇格を果たすと、松坂大輔らが抜けた先発陣の代役として、デビュー1カ月で2
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