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第412回 プラスにならない“やましきリップサービス”

 やましき沈黙――。聞いていて背筋が凍るほど衝撃的な証言だった。 NHKがこの8月に放送した「日本海軍 400時間の証言」の一場面。誰もが太平洋戦争は無謀だと知りつつ、止められなかった。「自分の意見を
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二宮清純「プロ野球の時間」

第364回 準硬式から育成という「隠れたエリート」 巨人育成ドラフト5位・神田直輝投手

 今秋のプロ野球ドラフト会議では83人の選手が指名を受けた。最後に名前を呼ばれたのが、ジャイアンツ育成5位の神田直輝である。 彼が異色なのは国立大学の教育学部出身というだけではない。準硬式の野球部員な
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川口和久vs.西武ライオンズ――「最高のボールとは何か」<後編>

 いくつか疑問が残る。ワンポイントではあったにしろ、なぜあの場面で疲れの残っていた川口をリリーフに起用したのか。ライオンズの森監督は「これで最終戦に川口は使えない」と判断し、「広島が勝ちに来てくれたの
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第411回 常に世界を意識させる稲盛語録

 カリスマと呼ばれる人物が近年、めっきり少なくなった。政治の世界においてしかり、経済の世界においてしかり、スポーツの世界において、またしかり。 そんななか威風あたりを払っているのが京セラ創業者で現名誉
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二宮清純「プロ野球の時間」

第363回 横浜・尾花新監督のミッション

 ピッチングコーチ出身でチームを日本一に導いた監督といえば1990年代以降では98年の横浜・権藤博監督と埼玉西武・渡辺久信監督の2人しかいない。「野球は8割方、投手力で決まる」と言われながら、ピッチャ
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第410回 尾花監督 最初の仕事は“藤井探し”

 横浜の新監督に就任した尾花高夫は今でも玄界灘に面した唐津への墓参りを欠かさない。そこにはホークス時代、苦楽をともにした藤井将雄が眠っている。 99年、尾花は当時の監督・王貞治の要請でホークスの1軍投
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二宮清純「プロ野球の時間」

第362回 重傷を乗り越え荒海に漕ぎ出す「海賊魂」 パイレーツ・岩村明憲内野手

 レイズからパイレーツに移籍した岩村明憲の出身地は愛媛県宇和島市である。宇和島沖に藤原純友が根城にした日振島があり、海賊の島として知られている。岩村がパイレーツに入ったのも何かの縁か。 気になるのは、
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第409回 工藤少年は反骨心、さて菊池は

「おい坊や、アイスコーヒーな」。先輩の命令は絶対である。「はい、わかりました」。しかし球場にアイスコーヒーなど置いてあるわけがない。 恐る恐るひとりの先輩に訊ねた。「アイスコーヒー、どこにあるんですか
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二宮清純「プロ野球の時間」

第361回 4年後のWBCエースを目指せ!

「20年にひとりの逸材」と言われる高校球界ナンバーワン左腕・菊池雄星(岩手。花巻東)の交渉権を獲得したのは埼玉西武だった。 それにしても西武はドラフトに強い。 24年前のドラフトの目玉は清原和博(PL
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