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二宮清純「プロ野球の時間」

第345回 ドラフト時の評価を“ハズレ一巡目”が堂々逆転

 球団創設75周年ということで、このところ巨人を特集する出版物が相次いでいる。選手の目玉は3年目の坂本勇人だ。 昨季、彗星のごとく現れ、全試合に出場した。今季はさらにステップアップし、7月8日現在、打
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第392回 八重樫スカウトがホレた菊池の集中力

 スワローズの東北地区担当スカウト八重樫幸雄といえば、現役時代は極端なオープンスタンスが代名詞だった。晩年は代打の切り札として活躍した。 八重樫のことを初めて知ったのは、彼が高校(仙台商)3年生の夏だ
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二宮清純「プロ野球の時間」

第344回 駒不足乗り越え「奇跡の逆襲」はなるか 東北楽天・野村克也監督

 開幕直後の勢いは、もうどこにもない。雪だるま式に借金が増えつつある。 楽天が窮地に立たされている。6月30日の北海道日本ハム戦から7月8日の千葉ロッテ戦にかけて、今季ワーストの8連敗を喫した。 この
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永遠に語り継がれる名勝負、松山商対三沢高校の回想

 高校野球史上最高の名勝負は何か? と問われれば、私はイチにもニもなく1969年夏の決勝、松山商対三沢高戦をあげる。三沢には“伝説のエース”太田幸司がいた。 この時、私は小学4年生だった。松山商が故郷
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第391回 チームを停滞させる泥縄式補強

 レフトを守っていたのは、小学生でもなければ二日酔いの中年男性でもない。歴とした元メジャーリーガーである。 いささか旧聞に属する話で恐縮だが、4日の横浜戦で広島のアンディ・フィリップスが打球の目測を誤
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二宮清純「プロ野球の時間」

第343回 人生訓となる老将のボヤキ

 人を見て法を説け――。東北楽天・野村克也監督が好んで使う言葉だ。「10人いたら、指示の仕方は十色あるはずですよ。だからAという選手に通用するやり方がBという選手に通用するとは限らない」 野村監督とい
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第390回 ハンド宮崎と“カエル跳び”の共通点

 来季からスペインでプレーするのはエスパニョールと契約したサッカーの中村俊輔だけではない。ハンドボールの宮崎大輔もスペインでプレーする。移籍先はアルコベンダス。昨季は1部リーグ16チーム中14位だった
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二宮清純「プロ野球の時間」

第342回 WBCの呪いが解けるまで怪腕雌伏の時 レッドソックス・松坂大輔投手

 右肩の張りを理由に、さる6月21日、今季2度目の故障者リスト(DL)入りした。もう、かつての怪腕は戻ってこないのか。 レッドソックスの松坂大輔が肩の不調もあり、大不振にあえいでいる。7月3日現在、8
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ビル・ロビンソン 肉体の帝王学

「ちょっと技をかけてくれないか……」 冗談のつもりで右手を差し出すと、太り気味のイギリス人は目にも止まらぬ速さで私の腕をとり、あっという間にロックしてしまった。 次の瞬間、ヒジの関節に鈍い痛みが走り、
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第389回 “行間”読み解いてこそのデータ

 データが真実の断片を浮き彫りにすることは確かにある。だが、それは決して真実の全体像ではない。 海の向こうから続々と野球に関する指標が押し寄せている。金融工学なるものを生み出し、それに自らが踊り、結果
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