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第434回 荻野貴を本物のプロにした金森流打撃論

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「キャンプの時と比べると随分、プロの打球になってきましたね」。そう問うと千葉ロッテの金森栄治1軍打撃兼野手チーフコーチは「わかりますか。そう言ってもらえるとうれしいなぁ」と返し、はにかんだ。 視線の先
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第433回 “将を射る”理詰めのボディブロー

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 将を射んと欲すれば、まず馬を射よ――。WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志にとって、その格言を具現化する武器は理詰めのボディブローだ。 通常、右構えのボクサーファイターは左のボディブローを相手
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第432回 自分に勝ち具志堅超え狙う長谷川

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 朝起きて歯を磨き、口をゆすぐ。「このままゴックンと飲んでしまったら、どれだけ楽だろう」。WBC世界バンタム級王者・長谷川穂積はいつも考える。 街を歩いていると無意識のうちにジュースの自動販売機に目が
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第431回 勝負どころで牙をむく前田智の代打屋ぶり

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 手負いの狼ほど恐ろしいものはない。自ら獲物を襲うことはないが、自らのテリトリーを脅かされると牙をむいて猛然と逆襲に転じる。カープの前田智徳を見ていると、そんな印象を抱いてしまう。 度重なるケガが原因
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第430回 「自民党の夏」と重なる岡田ジャパン

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 岡田ジャパンを見ていると妙な既視感にとらわれる。それは昨年夏、自民党が大惨敗を喫した衆議院の解散総選挙だ。 解散前、麻生内閣の支持率は20%(毎日新聞調べ)だった。「首相を代えなければ負ける」。何人
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二宮清純「唯我独論」

巨人・木村拓也コーチ、死去

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 7日、くも膜下出血で入院していた巨人の木村拓也内野守備走塁コーチが死去した。37歳だった。木村コーチは2日に行なわれた広島戦(マツダスタジアム)の試合前、ノックをしている最中に突然倒れた。救急車で広
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第428回 期待できぬ新外国人には早めに見切りを

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 プロ野球を現役引退後、大学院に進学した桑田真澄のケースは大きな話題になったが、ユニホームを脱いでから医者になったのは後にも先にも、この選手くらいではないか。広島、南海で活躍したゲイル・ホプキンスであ
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第427回 伝説の投手知る“歴史の証人”またひとり…

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 さる16日、巨人最高齢OBの前川八郎さんが呼吸不全のため死去した。享年97。またひとり“歴史の証人”がいなくなった。 前川さんは職業野球連盟が創設された1936年、東京巨人軍に入団した。エースは言わ
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第426回 煙突のぼりが尾花野球の基盤

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 投手コーチとして、千葉ロッテ、ヤクルト、福岡ダイエー(現ソフトバンク)、巨人の4球団を渡り歩き、7度のリーグ優勝と4度の日本一に貢献。今季から横浜の指揮を執る尾花高夫に私が抱くイメージは「地味ながら
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第425回 栗原は「山形の星」で終わる器ではない

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 同じ雪国でありながら、秋田県は山田久志、落合博満などプロ野球の名選手を多数、輩出しているのに対し、隣の山形県はパッとしない。 秋田県出身者といえば他に“酒仙投手”と呼ばれた石戸四六(故人)、1982
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