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甲子園とダルビッシュと堂林

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 彼らは今、本当に気持ちいいだろうな。羨ましい。あからさまに嫉妬しながら、あるバッテリーを見つめていた。夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)予選、西東京大会の決勝、日大三−日野の一戦である(7月28日
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統一球、今は昔の物語――腕力か技術か

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 今は昔、世の人々はまだ、真相というものを知らされていない時分のことであった。人間は社会を形成しないと生きていけない動物だが、社会を維持するためには、なぜだか知らないが、どうしても権力者が必要になるら
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一球の風景 〜ダルビッシュvs.バーランダー〜

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 どんな試合にも、印象に残るこの一球というのはあるものだが、それが注目のエース対決となれば、なおさらだろう。 5月16日(現地時間)のテキサス・レンジャーズ−デトロイト・タイガース戦は、ダルビッシュ有
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巨人打線を抑えた投球

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 やはりと言うべきか予想通りと言うべきか、セ・リーグでは読売ジャイアンツが首位に立っている。早い話が、案の定、巨人が独走しそうだ、ということですね。まぁ、他の5球団と戦力を比較すれば、当然の帰結という
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日本野球の宿題

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 もはや旧聞に属するかもしれないが、まずはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の例のシーンの話から始めよう。 3月17日(現地時間)の準決勝、プエルトリコ戦。3−0とリードを許した日本は8回裏
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一流へのハードル 〜中田翔と堂林翔太〜

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 ここ数年、一番注目してきた打者は、中田翔(北海道日本ハム)ということになると思う。何よりも大阪桐蔭高校時代、1年生で出場した夏の甲子園が鮮烈だった。今よりも、顔も体も細かった。しかし、腰からお尻にか
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大谷、外木場、ダルビッシュ

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 今年のプロ野球キャンプの話題は、おそらく北海道日本ハムの大谷翔平が独占することになるのだろう。当然といえば当然。なにしろ、投手と打者の二刀流なのだ。どちらでいくべきか、本当に両立できるのか、誰だって
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日本野球よ、理念を語れ!

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

「これが、最後のスターだったのかなあ」 知人の巨人ファンが、ふと、そうつぶやいた。松井秀喜の引退会見である。 もちろん、すべての巨人ファンが共有する感覚ではあるまい。松井がメジャーに移籍して以後も、巨
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ジャイアンツと巨人

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 昔、将棋の大山康晴名人が、なぜか当時まだ若手だった中原誠現十六世名人を苦手にしていたことがあると記憶する(ちなみに、将棋にはまったく詳しくないのですが)。もしかしたら、その現象と似たような側面がある
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