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田中将大とダルビッシュ、ときどき菊池涼介

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

「でも僕は無理ですね。ああいう圧倒的な投球はできないので、これからも泥臭く抑えていきます」 もちろん、多少の謙遜、あるいは先輩への遠慮が含まれているのだろう。ただ、本音でもあると思うのだ。声の主は田中
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松坂大輔は新鮮である

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 巨人−広島の6回戦(4月27日)は、内海哲也と前田健太の両エースによる、素晴らしい投手戦だった。延長10回まで0−0で進み、11回裏、ブラッド・エルドレッド(広島)のサヨナラ3ランという試合だったの
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巨人の強さと甲子園の強打者

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 えらく大きい、と言っても、ばかに大きい、と言っても、どちらも同じ「非常に」大きいという意味になる。というような主旨の話を、昔、小西甚一先生の古文の参考書で読んだような気がする。言葉というのは不思議な
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投手と捕手のアウラ

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 外野をやや強い風が吹き抜けていく。名護市営球場の先発マウンドに立ったのは、北海道日本ハム・大谷翔平だった。3月1日の広島−日本ハムの練習試合である。2年目を迎えた19歳、大谷の二刀流やいかに? どう
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話題と名言――田中将大、イチロー、ユーキリス

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 巨人の松井秀喜臨時コーチは、右打ちで外野ノックをして、空振りしたそうだ。トスを右手で上げるか左手で上げるか、とか、微妙な技術が関係するらしい。阪神では、掛布雅之DC(ゼネラルマネジャー付育成・打撃コ
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黒田博樹と上原浩治

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

「今年の3冊」という文化がある。主要な全国紙などが行なう年末恒例企画で、それぞれの書評執筆者が、その年に刊行された書籍のベスト3をあげて、短く論評する。2013年の暮れも、各紙とも書評子の方々の個性が
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究極の前田智徳論

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 この時期になると、毎年うんざりすることがある。FAをめぐるニュースである。いや、制度そのものをとやかく言うつもりはない。プロの入り口にドラフトという制度があるのだから、FAという制度は、いわば当然の
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田中将大とマイケル・ワカ

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 まずは、あの“有名な一球”について、振り返っておこう。10月27日の日本シリーズ第2戦。東北楽天の先発は田中将大、巨人は菅野智之である。試合は田中、菅野ともに譲らず、0−0で進んでいく。そして6回表
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広島カープのCS初出場に思う

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 このところ、思いがけず知人から「おめでとうございます」と声をかけられる。「えっ?」「クライマックスシリーズ(CS)、初出場なんでしょ。良かったじゃないですか」 要するに、広島カープのCS進出を祝って
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プロ野球、ある夜の出来事

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 すごいものを見た。時は8月31日、場所は阪神甲子園球場。この日、広島対阪神戦が行なわれていたのだが、折からの悪天候で、1度中断した。いったんは再開できたのだが、6回にさしかかって、甲子園は猛烈な豪雨
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