第75回 「光のさしたトライアスロン界」

 12月3日の朝、翌日から海外に行く事もあり、やること山積状態でパソコンに向かいMailチェック。と、驚くべきNewsが入っていた。 「田山寛豪がワールドカップ優勝!?」  正直、読み間違いかと目を疑った。しかし、何度読み返してもはっきりとそう書いてあるではないか。これまで日本人がワールドカップで優勝した事はなく、男子においては今年に入ってトップ10入りさえなかった状態。関係者でさえも、優勝を夢見てはいたが、予想すらできなかっただろう。なのに、いきなりの優勝。喜びよりも驚きの方が大きかったというのが本当のところだ。

第74回 「あほらしいスポーツ!?」

 今年の体育の日、福島県のいわき市で「スパトライアスロン」が開催された。と言っても、これが何なのか理解できる人はほとんどいないだろう。無理もない、温泉とトライアスロンの融合であるこのスポーツが開催されたのは世界初なのだから……。 「林道トレッキング、温泉ウォーク、湯上りジョギング」この3種目を続けてやるから温泉トライアスロンというネーミング。確かに意味としては間違っていないけど、これを競技するってどういう事?

第73回 「エイジ イズ…」

 ご存知の方も多いと思うが、私は現役のトライアスリートである。それも一応、人様から多少注目を集めるプロとして活動している。なので、どんなに他の仕事が忙しくとも、アスリートとしてパフォーマンスを維持すべく努力するのが当然の義務。もちろん繁忙期には練習から遠ざかり、少々厳しい状態にはなるが、それでも一般の人から見ると明らかにアスリートしての風貌を保っているつもりである。なので、どこへ行っても「40歳には見えない素晴らしい身体ですね」という言葉を頂き、ちょっと嬉しくなることが珍しくない。人間というのは誉められることに弱いものだ!?

第72回「マラソンの暑さ対策って!?」

 今年の日本は暑かった! 聞くところによると、東京は那覇より暑かったとか。まあこれだけ暑いと生活するだけでも辛い感じ。都内を自転車移動する私も、この季節は移動の回数だけバックの中にTシャツを忍ばせて生活していたくらい。汗をかかないなんて不可能なので、その後の対策を講じることにしたのだ。  そんな暑い中でも、皇居ではぞろぞろと人が走り出す。さすがにマラソン熱が高まっているようで素晴らしいことだが、夜ならともかく、あの暑い昼間に走っている姿はどうも感心できない。身体を鍛えているというより、身体をいじめていると言った方が適切か!?

第71回 「ロンドンの暑い夏」

 日本では、暑い夏を迎えていた8月。ロンドンでも長い雨を抜けてようやく太陽が毎日顔を見せるようになった。6月下旬からなんと6週間にもわたって雨、雨、雨……。いくら悪天候に慣れているブリティッシュだって嫌になる。で、やっと好天が戻ってきた8月第1週の週末に「The Michelob ultra London Triathlon」が開催された。この大会、なんとロンドン市内で開催され、1万2千人もの参加者を集める。我々が考えているトライアスロンとは随分違うようだ。

第70回 「世界最大のスポーツイベント!」

「毎年開催されているスポーツイベントの中で、最大規模のものはなにか?」 日本人でこの質問に正確に答えられる人は少ないかもしれない。サッカー? 野球? いやいや答えは「ツール・ド・フランス」。そう、毎年7月に3週間かけてフランスを一周する自転車レースだ。

第69回 「フラはスポーツ!?」 

 ダンスは動きが激しく、スポーツに通じるものがある。その固有感覚や、身体のメンテナンスなど、ダンサーと話をしていても共有できるものが多い。ところが、フラダンスはどうだろう。あのスローで優雅なアクションを見ているとアクティブとは言いにくい感がある。ところが、最近は力強く斬新なフラがあり、アメリカ本土で話題を呼んでいるのだとか。そんなハラウ(ハワイ語で教室の意味)が日本にやってくると聞いて、持ち前の好奇心がむくむくと…日本公演に確認しに行った。

第68回「権利と責任・・・」

 このところ、自転車関係の話題が社会を賑わせている。  まず、自転車が車道を走るべきであるという見解が警視庁から出され、30年ぶりに道交法の改正を進める予定らしい。これに合わせて、国土交通省は自転車道を整備する方針を発表。また、時期を同じくして初の自転車危険走行に対する取り締まりが始まった。良くも悪くも自転車の置かれている社会的ポジションが変化してきた象徴的な出来事と行って良い。

第67回「開けてしまった蓋」

 それは3月9日の記者会見から始まった。西武が2選手に裏金を払っていた事を発表。その後、早稲田大学では選手が退部し、木村選手謝罪会見。その後もアマチュア関係者170人に謝礼金を払っていたことを発表。一方、横浜が申し合わせ金額を大幅にオーバーしたお金を支払っていた事が発覚、球団社長と那須野選手が謝罪。今度は、特待生制度が発覚した専大北上高は野球部の自主解散を決めた。一度開けてしまったパンドラの蓋は止められない。

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