第100回「ウッズよ、ヒールたれ!?」

 年末年始のスポーツニュースで俄然注目を集めたのがタイガーウッズ。それがいつものゴルフに関することでなく、プライベートのゴシップネタ。単なる自動車事故のはずが、浮気ネタへ。さらには愛人が何人も出てきて、ついには同性愛疑惑や異常性愛者のような話まで出てきた。まあ、ここまできたら何が本当で、何が嘘なのかわからないし、判断のしようもないが、なんらかの火種はあったことは間違いないのだろう。本人も静かに反省の時を過ごしているようだ。

第99回「ホノルルが変わった!?」

 近年、ブームともいえる広がりを見せるマラソン。東京マラソンを筆頭に、国内マラソン大会はどこも盛況。皇居周辺や大阪城など、都会のランニングスポットは渋滞さえしてしまう勢いだ。そのマラソンブームの元祖といえばホノルルマラソン。つい10数年前までは初心者のマラソンチャレンジといえば「ホノルル」と決まっていた。そのホノルルマラソンも今年で37回目。日本人参加者が半数以上を占める海外マラソンとして、独特の歴史を築いてきたが、ここ数年は確実に変化の兆しが見受けられる。

第98回「藍ちゃん優勝!」

 トライアスロンのシーズンも終わりかけた11月、素敵なニュースが舞い込んできた。 「藍ちゃん、ワールドカップ優勝!」  これだけ聞くと、ほとんどの日本人は女子ゴルフをイメージすると思うが、藍はアイでもこちらはトライアスロンの上田藍選手。北京オリンピック代表でもある彼女が、なんとメキシコで開催された「ITUトライアスロンワールドカップ ウアトゥルコ大会」で優勝したというのだ。

第97回「本当のアイアンマン」

 世界中で愛好者人口が急激に増加しているトライアスロン。世界的なマラソンブームの余波か、IT化により人工的になりすぎた都市生活の反動か、欧米ではその勢いはとどまるところを知らない。ドイツなどでは人気スポーツベスト3に入っているし、北米では「転職に有利だから」と始める輩までいる始末。この勢いが少しずつアジアに波及してきたようで、日本国内でも参加者が増加中だ。

第96回「自転車はどこを走る!?」

 9月13日の朝日新聞に『高速自転車「待った」』という見出しの記事が掲載された。内容は多摩川沿いにある「かぜのみち」で自転車関係の事故が多発していることを受け、府中市が自転車の速度抑制のための改良を始めたというもの。確かに幅3mの道にスポーツサイクルから犬の散歩までが混在しているのは安全とは言えない。しかし、皮肉なことにこの道は8年前まで「サイクリングロード」だったのだ……。

第95回「たかがオリンピック……」

 予想はされていたが、野球やソフトボール関係者には辛いニュースが飛び込んできた。 「国際オリンピック委員会(IOC)は13日、ドイツ・ベルリンで理事会を行い、2016年夏季五輪で行う競技としてゴルフと7人制ラグビーの2競技を推薦した」  これにより、ロンドン五輪で除外された野球、ソフトボールの復帰はならず、2020年五輪以降の復活を目指すことになるのだが……。

第94回「日本人のツール・ド・フランス」

 毎年この時期になるとロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」関連のコラムを書くのが恒例になっている。もちろん今年も書かせてもらうが、今回は昨年までと状況が違う。そう、日本人が2人も出場するという史上初の快挙に、ファンもメディアも盛り上がっているからだ。

第93回「新城幸也の快挙!」

 6月15日、日本の自転車界にとって素晴らしいニュースが飛び込んできた。 「新城幸也、ツール・ド・フランス出場決定!」。私も思わずそのリリースを読みなおしてしまった。サイクルロードレースの頂点ともいえるツールに日本人が出場するのは1996年の今中大介さん以来3人目。久々のビックニュースに一般メディアも含めて自転車界は大いに盛り上がった。

第92回「自転車月間に思う国内自転車事情」

 5月が自転車月間だというのはご存じだろうか? 残念ながらあまり認知されていないようだが、自転車普及協会を中心にそういうことになっており、さまざまなイベントが開催されていたりする。ちょうど今週は、大阪から東京にかけて1週間にわたって繰り広げられるツアーオブジャパンなども開催され、新聞などで目にする機会もあるだろう。いや、そうあって欲しい!?

第91回「東京マラソンの通信簿」

 3月22日、東京都心を3万5千人の人が走り抜けた。途中から雨に見舞われたものの、走り終えた人たちは皆笑顔。「早くても遅くてもマラソンというのは楽しめる」ことをそれぞれが証明してくれていた。そして沿道の暖かい応援。以前にも増した声援は、「市民マラソンを観る」という文化が育ってきたことを感じずにはいられない。3回目を迎えて市民権を得た感のある東京マラソン。少々過熱気味なところもあるが振り返ってみよう。

第89回「朝青龍のおかげです!?」

 大相撲初場所で見事な復活優勝を遂げた朝青龍。場所前は「引退勧告」さながらの報道でヒールイメージの彼も瀬戸際という雰囲気だった。武蔵川理事長をはじめ関係者も批判的なコメントを発し、「彼はもう終わり」という流れが本流だったが……。そんな中での優勝に彼自身も相当嬉しかったのか、勝った瞬間のガッツポーズ、その後のインタビューも終始笑顔。ヒールのはしゃぎぶりが少々可愛く見えたのは私だけであろうか。

第87回「ホノルルマラソンの時代は終わったか?」

  12月のハワイといえば、ホノルルマラソン。すでに36回目を迎える本大会は毎年多くの日本人参加者を集める大会として知られている。1995年のピーク時には、3万5千人を超える全体参加者があり、日本人は2万人を超えていた。昨年の全体参加者は2万7千人で、日本人は1万9千人。人数は若干減ったものの、近年のマラソンブームの影響からか、根強い人気を証明する結果となっていた。ところが今年は日本人が約5千人減の1万4千人。日本人参加者が確実に減少していることを印象付けた。マラソンブームにも陰りがみられるのか……!?

第85回「アイアンマンの季節」

 10月といえばプロ野球のクライマックスシリーズ、ラクビーではトップリーグの真っ最中。陸上ではトラックシーズンの最後で、いよいよロードに移行しようという季節だ。それぞれの種目ならでは「10月」があるが、国内では体育の日が設定されているだけあってスポーツ花盛り。週末は観戦に忙しいという方も多いのではないだろうか。  トライアスロンにとっても「10月」は大切な季節。世界のアイアンマンシリーズの頂点である「ハワイアイアンマン・ワールドチャンピオンシップ」が開催されるからだ。ちなみに今年は10月11日に開催された。

第84回「大相撲はスポーツか芸能か?」

 子供の頃、力士をみると「お相撲さん」と言って注目したものだ。あの常人離れした体格、びんつけ油の独特の匂い、体格から想像できない身のこなしなどは子供心に興味と憧れを抱いていた。相撲のシーズンになると、夕方のおじいちゃんは必ずTVの前。相撲を観戦することを仕事のように日課にしており、そんなおじいちゃんを見ていた記憶が残っている。

第83回「期待と故障とアスリート」

 開催前は重苦しい雰囲気だった北京オリンピックも、始まってみると予想以上に盛り上がっているようだ。もちろんグルジア侵攻や、思想弾圧など嫌なニュースも聞こえてくるけど、それを吹き飛ばすくらい、アスリートの熱い戦いは人の心をつかむということか。  そんな中でちょっと気になるニュースが2つ。女子マラソンの野口みずきと、中国の英雄、男子110メートルハードルの劉翔の棄権だ。どちらもアテネ五輪金メダリストで国民的英雄、今回も金メダル候補最右翼で、国民の期待は大。本人へのプレッシャーも並々ならぬものがあったはずだ。しかし、どちらもスタートを切らずして棄権。それに対する国民の反応の大きさは並々ならぬものがある。ただ、同情票が多い野口選手に対し、非難が多い劉翔。どちらも本人の望むところではなかったはずなのだが、この違いは国民意識の差なのだろうか。

第81回「契約って何だ?」

 オリンピックイヤーはスポーツに関する話題が多いものだが、今年の水泳界は選考よりも水着問題で持ちきりとなった。  選手のパフォーマンスそっちのけで盛り上がる世論に、北島康介選手は「I am the swimmer 泳ぐのは僕だ!」というTシャツで登場しての抗議。結局、スピード社製などの日本水泳連盟が契約を結んでいる3社以外の水着の着用を認めることで落ち着きを見せた。

第80回 「自転車はスポーツだ!」

 5月はスポーツに最適な季節。そんなこともあってか、各地で自転車イベントが頻繁に開催されている。海外ではイタリアを1周する「ジロ・デ・イタリア」が開催され、世界のトップサイクリストが凌ぎを削っている。国内でもツアーオブジャパンが開催、1週間にわたって熱い戦いが繰り広げられているし、丸の内ではスプリントイベントが開催されたり、佐渡島や東京の荒川で大規模なサイクリングイベントが開催された。そう、5月は「自転車月間」なのだ。

第79回「チームプレイ」

 サイクルロードレースというのはチームスポーツだ。  優勝するのは個人で、表彰されるのも個人。一見したところ個人競技に思われるのだが、その戦略は複雑で、あくまでもチームとしての力が勝負を大きく左右する。この仕組みが分かるとサイクルロードレースの面白さがぐっと深まるのだ。

第78回「真のドリームマッチ」

 3月15日、有明コロシアムは久しぶりに満員の人を飲み込んでいた。  近年、テニス人口が減っている訳ではないのだが、人を呼べる選手が少なくなったのが原因なのか、「ここまで人が入ったのは久しぶりだ」と関係者が喜んでいた。  その有明コロシアムのコートでは3人のアスリートが光を浴びていた。ステフィ・グラフ、マルチナ・ナブラチロワ、伊達公子。80〜90年代を沸かせた往年のスーパープレイヤー達だ。彼女達見たさで集まった人々の興奮感は客席でも十分に感じる事が出来た。

第77回「福士加代子はビックマウス!?」

 先日の大阪女子マラソンで大ブレーキをしてしまった福士加代子選手(ワコール)。終了後は完走への執着心を誉める声と、「マラソンをなめるな」という批判に二分されていたようだ。確かに普段からビックマウス系で、コメントが話題先行する選手であるが、今回はレース前の言動などから、必要以上に批判が集中した感は否めない。彼女はどんな気持ちでスタートし、どんな気持ちであの後半を走ったのか。先日、トークショーで相手をさせてもらい話を聞かせてもらった。

第76回 「スーパーウーマンを育てる国!?」

 RHR(Record Holding Republic)という世界中の記録を集めた本の08年度版に掲載される日本人がいる。もちろん数人はいるであろうと思われるが、その中に私の知人が掲載されるというので早速、本人に聞いてみた。その記録はなんと「最長遠泳記録」で「湖で82キロ」を泳いだというものだ。「82キロ」って泳げるものなのか?

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